2017年10月31日火曜日

華麗な急ダイブとターンで小鳥を追うチョウゲンボウ!Common Kestrel suddenly dive and turn for catching small birds.

 八島湿原の中央部を横断して現れたチョウゲンボウは樹の梢からダイブ・急旋回を繰り返し、アトリ、ヒヨドリなどを追い始めた。
 しかし、いずれも樹の茂みに逃げ込まれ、目的は果たせなかった。

 ホバリングして地上の餌物めがけて急降下する姿は幾度も観察・撮影しているが、空中で小鳥系を追い廻している現場には初めて遭遇した。

 この後、狩りに失敗したチョウゲンボウはしばらく休むのだが、其処をカケスにちょっかい出され、切れて追いかけ回すシーンも目撃・撮影できたのだった。
昨日の段階で梢に一旦留まったチョウゲンボウ!

間発を入れず急降下!あのドイツの急降下爆撃機ユンカースのプラモデルを想い出した。

狙いはワッ!と散った小鳥の群れだろうと予測した。

散りじりになった小鳥群れ、たぶんアトリだと思われるが、急ターンしてチョウゲンボウがこちらへ向かって来た。

顔の向きを観る限り一定方向を見定めている。

この姿勢のまましばらく滑空した。

再び羽ばたき始めた時はこちらへ向かっていた。

再びピャッピャツと鳴きながら旋回を続けた。

猛禽類とはいえ可愛い顔をしているチョウゲンボウだ。

2017年10月30日月曜日

八島湿原を横切ってチョウゲンボウ現る! Common Kestrel appeared crossing wide Yashima wet land.

 アカゲラやカケスの様子をお伝えしたが、今回のお楽しみはこれからだ!主役はカケス、脇役がチョウゲンボウとノスリなのだ。

 カケスは今まで来の八島湿原へ来る都度、目視し撮影してきたが、ノスリやチョウゲンボウには出くわしていなかった。少し標高の低い踊場湿原ではノスリは数回目視している。

 今回は日の出とともに、誰もいない矢島湿原の木道を抜き足、差し足で音を立てずに超スローペースで進んでいる時、北東の方向から広い湿原を飛んでくる大き目の野鳥が眼に入った。
 静かに飛んで来たのであれば気が付かなかったろうが、聴きなれない「ピャッピャッピャッ!」という声でパタパタ羽ばたきながら、時々滑空しながら飛んで来たのだ。主翼の付け根が頭に非常に近いので一発で猛禽類である事は判明。ハヤブサかと思ったがチョウゲンボウだった。

 しかし、目の前にはノスリが2羽のカケスと対峙していて、カケスがやたら鳴きわめいてノスリの留まっている枝を周回しているのだった。さてこの先この猛禽2種とカケス2羽がどうなるのか・・・朝7時前の高度湿原は緊張に包まれたのだ。そんな中、チョウゲンボウは木道の先80mほどの梢に留まった。
チョウゲンボウが現れる直前、後ろ向きのノスリと左下のカケスが緊張感を持って対峙していた。
その時突然、湿原の中ほどから鳴きながら飛んでくる猛禽類に気が付いた。

ハヤブサかチョウゲンボウだと判断、撮影に集中した。



目の前を横切って湿原周辺を取り巻く樹林帯の樹の梢に留まった。

しかしすぐにこちらの存在を確認するように暫く目視されたのが判ったので、こちらも一歩も動かなかった。

2017年10月29日日曜日

八島湿原、晩秋の野鳥たち。 These are several kind of wild-birds of Yashima wetland of Kirigamine in early winter.

 御射山ヒュッテに滞在し、晩秋~初冬の高地湿原の野鳥探査を行った。小鳥系は長雨の影響か非常に少なかった。目についたのは猛禽類とカケス。アカゲラだった。ヒヨドリの渡り通過にも偶然遭遇できた。ツグミやジョウビタキなど冬鳥の飛来も確認できた。

 今日はその中からアカゲラの動きとカケスの動向をアップしようと思う。明日以降アカゲラがズミの実をついばむ様子、チョウゲンボウ対カケスの対決など面白いシーンも収録できた。 
数年前、似たような時期にヒヨドリの中群れに遭遇したがほぼ同じ方向からだった。

警戒心の強いカラスの仲間、カケスも八島湿原には留鳥として居付いているようだ。

カケスは林間で移動することが多い。

しかし湿原には遮るものが少ないので、広い湿原の上を飛ぶことも多い。

これは前日夕方、日没後のカケスつがい。塒へ急ぐ状態か?

キョッキョッという声がしたので足を止めた。動いてはいけない!

すぐ傍の枝の中にアカゲラを発見!

林間部を移動して太めの幹にへばりついた。すぐ傍にはズミの実が・・・。

何とそのズミの実をついばみ始めたのには驚いた。カメラを向けたら気が付いて、ズミの実を咥えたまましばらく対峙!睨まれたような気がした。こんなアカゲラ初めて視た。これじゃまるで普通の野鳥みたいではないか?

2017年10月28日土曜日

八島湿原の鷲ヶ峰は360度の景観だった!From peak of the washigamine where near by Yashima wetland was 360 degree views!

  御射山ヒュッテの地元客たちが、今日は雪のない時期としては年に何日もない良く晴れて見通しのいい日だ!と話していたのを思い出し、八島湿原に隣接する鷲ヶ峰へ登ってみることにした。なんでも360℃の景観が凄いとも言っていたので、半信半疑ながらその場の勢いで登る決心をした。標高1789mだが登り始めが1600m地点なので実質200m程度の丘という感じ?ガイドブックには登り1時間下り40分とあるが、10時に登り始めたら、意外に急な斜面も在り途中で息が切れ3度ほど膝に手をついてゼイゼイした。しかし結局35分でピークまで登れた。半分が登りであとの半分が平らな尾根伝いの道だった。頂上に行くまで一人の人にも出会わず、こんな天気の良い日に誰も来ないのは何故だろうと訝しんだが平日だったからだろう?

 頂上近くで、完全にトレイルランニング中と思われるマガジンハウスの雑誌ターザンのモデルのような人に出逢った。朝2時に松本を出て美ヶ原を抜けて今ここに居るのだと言っていた。こちらの格好を見て「そんなに重たい荷物背負って、なおかつそんなに大きなレンズを付けた重たそうなカメラ…何を撮るんですか?」と訊いてきたので、「野鳥を撮っているんだが、天気良いし登れば遠くが見えるんじゃないかと思って一気に来た」と言ったら呆れられた。自分の方がよほどビョーキだと思うのだが如何だろう?

 下りはアッという間に駐車場まで降りられた。下りに走るのは厳禁だが、ガレっている部分もあり雨の後なので用心しながら降りたにも拘らず15~20分で戻って来た。荷物が無ければさらに速いだろうが、団塊世代はそんな事で頑張って怪我でもしたら笑われるだけなので自慢にはならない。
  
 トレイルランンナーと別れて、展望360℃を再確認。それが以下の画像だ。是非一度登ってみる事をお勧めしたい。団塊世代の女性でも1時間30分もあれば慣れていなくても登れよう。但し天気予報を何度も確認する事と水分は充分持っていく事。一応念のためクマ避け鈴は持っていかっれた方が良いかもしれない。トレイルランナーさんも付けていた。

八島湿原、御射山ヒュッテの部屋から観た朝5時40分頃の東の空は、芸術的な色模様だった。都会では絶対に拝めない澄んだ空の色。

日が上り、9時に一旦宿を出発。

八島湿原駐車場付近で登山の準備。

この稜線を登っていくのだから登山というよりハイキング?

登山道はガレの連続。登りやすいが所々急斜面が存在するがジグザグでうまく登っていけるようになっている。鎖場だの梯子部分は一切ない。

どーんと北アルプスが見える。

雪が岩に付かないので観難いが、正面のとんがった部分が槍ヶ岳。

数年前突如爆発した木曾の御岳山。

こちらは散々髭の殿下主宰のフューゲルスキー大会で滑った乗鞍岳の山塊。この山は頂上に立った。もう既に相当な雪に覆われている。

北方向を観れば浅間山。その麓は佐久盆地。

ピークへ行く途中で顔を出した隣の山、間近に見える美ヶ原の王ガ頭のアンテナ群。
完全な逆光に成る富士山はご覧の通りだが、一応見えたというアリバイ画像。
下を観れば諏訪湖と諏訪の町並。

2017年10月27日金曜日

団塊世代の私は霧ヶ峰の八島湿原に最高の『隠れ家』を発見した! I discovered the best hideout in Kirigamine 's Yashima wet-land.

 昨日の八島湿原の御射山ヒュッテから夜アップしたこのブログ投稿に早くも70名を超えるアクセスを頂き驚いた。
 八島湿原にはほぼ毎年2回以上通っているが、なかなか落ち着いて過ごせる宿が無くて困っていた。室内は丸木小屋風(客室は畳の民宿レベル)でいい雰囲気で、決して安くない宿代なのに朝食に珈琲を出さず、さも当然のように紅茶しか出さない世界の常識から外れた変な趣味の宿や、一見アルプスに在る様なカッコいい山小屋風のロッジなのにインターネットが繋がらない宿など、帯に短し襷(たすき)に長し・・・といった感じで困っていた所、凄い宿をめっけた!御射山ヒュッテという。

 これがまた、アクセスが大変不便な所にある。実はこれが最高の環境を生み出しているのだ。まず観光バスで押し寄せ、ワイワイ騒ぐ高齢者の観光団体客が来ない。八島湿原附近まで来ても、ヒュッテの敷地内に車を駐車できないから、公共の八島湿原駐車場に車を置いて木道を約1.6km歩かなければ宿に到着できないのだ、不便なのだがそれが良いのだ。
 文句言う奴は来なくていいのだ。これが大変気に入った。何でもかんでも客の我がままに応えるのが客商売だと思い込んでいるサービス屋とはちょっと違った良い意味で唯我独尊的隠れ家なのだ。

 まず、宿にも周りにも人工的な音が全然ない。テレビが無い、ラジオが無い、新聞もない。10月後半の今、滅茶苦茶寒い。勿論暖房なしには死ぬ。チェックイン16時から、チェックアウト朝9時。消灯22時。夕食は非常に美味しく量はちょうど良い、朝はトーストモーニングのみでサラダもハムエッグも無い。欲しけりゃ自分で用意して自分で厨房設備で作るのだ。食材持ち込み全然問題ない。

 間違いなく外人が、それも特に西洋人が知ったら大騒ぎで来たがることだろう。若い宿主人夫婦が凄く良い!これは筆者の様な団塊世代にはものすごく接しやすい。頑張っている姿を観るとなんでも応援したくなる。

 昨日チェックインして、今朝日の出とともに誰もいない八島湿原に野鳥撮影に徒歩で出て2時間で戻り、朝8時の朝食にヒュッテに戻り、再び木道を歩いて駐車場に行き、自分の車に乗って荷物をピックアップにヒュッテに立ち寄る。面倒くさい様で、木道を何度も歩くのが嬉しい。そういう心でなければいかない方が良いだろう。

 猛禽類など成果が予想外に良かったので、調子に乗って鷲ヶ峰(1789m)に登って来た。八ヶ岳~富士山~南アルプス~中央アルプス~御岳山~乗鞍岳~北アルプス~浅間山が一望だ。是非お勧めだ。死ぬ思いをしての登山では無いので野鳥撮影のいで立ちであっという間に登れる。登り35分、下り15分だった。

 今日はまず御射山(みさやま)ヒュッテの紹介から。但しこの11月5日で今年の営業は終了する。水が凍ってしまうからという理由がこれまた凄い。飲料などは湧水を使っているからだという。
 
八島湿原の公共駐車場に車を置いて(無料)最低限必要な荷物だけ背負って木道を歩きで向かう。1.6kmは慣れればどうって事無いが、自然が嫌いな人には辛いかも。いわゆるリゾートでは無いのだから・・・。

佇まいは、もう完全にアンドリュー・ワイエスの絵の世界に近い。こうしてみるとちっぽけに見えるが、意外と広くてデカいのだ。

木道を行く人を見下ろす猛禽類ノスリ。


パンフレットも良いがネットで下のサイトを見て欲しい。気に入るはず。
 
ブイヤベースかこの煮込みハンバーグがディナーのメニュー。美味い!

朝食はこれだけ。足りなきゃ自分で用意し調理するのだ。来春野鳥の繁殖期には1週間くらいの滞在を目論んでいる。

消灯まではダイニング兼ロビー室でWiFiを使いながらブログのアップも可能だ。勿論メールチェックも可能。ただ相性のせいかWindows Liveメールソフト系のメールは送受信できず、ソネットのウエブメールは使えた。
若いご主人達?とにかく笑顔と煙突の煙が最高に良い雰囲気だった。

2017年10月26日木曜日

信州の山は紅葉真っ盛り! Mountains in Nagano at their best autumn colors ! 

 デスクワークが三日続いて首と肩がコンクリ状態に成ったので、二日間晴れが続くというのを信じて霧ヶ峰を車で目指した。途中、軽井沢に居を構えた大学のクラスメート夫妻のお宅を急襲!とりあえず場所確認だけのつもりで立ち寄り。

 軽井沢は既に紅葉のピーク。真夏の若者に代わって髪の毛を緑や青や紫に染め年季の入ったご婦人たちが大きな黄色い声やしゃがれ声で通りを闊歩!周りの紅葉と物凄い不協和音を醸し出していた。物凄い軽井沢を見せてもらった。

 浅間山は上半分に雪が積もり、存在感はいつもの数倍はあろうか?妙義山の横を通った際に紅葉の碓氷峠越しの白い浅間山を撮ったが、走る車の中から勘で撮ったので勿論上手くは表現できていない。

 軽井沢から佐久平を抜け望月を抜けて蓼科山の麓から白樺湖、車山を経由して霧ヶ峰の先八島湿原の御射山ヒュッテへ到着したのが16:00だった。

 台風21号の長雨影響で湿原の植物はもう完全な冬枯れ状態。アカゲラにすれ違った程度で、後はいつものエナガとシジュウカラの混成群程度。朝や昼間ならもう少し何かいるに違いない。

 そういう訳で今日のブログは信州霧ヶ峰へ行くまでの景色、山のたたずまいなど。全てコンデジでの撮影。
 
妙義山横の高速から撮影した浅間山。手前の山並みは紅葉中の碓氷峠?

霧ヶ峰のビーナスラインから八ヶ岳連峰を望む。上の方は冠雪状態だった。

一方、霧ヶ峰はもうススキが原。昔通った横浜の大学時代のススキのキャンパスを思い出した。

八ヶ岳連峰の右肩に赤く染まった富士山がかすかに見えた。

御射山ヒュッテは八島湿原から木道で歩いていかなければならないが、全然問題ない。 11月に入ると水道も川の水も凍ってしまうので小屋を閉じるという。周りには何もない高原の中の一軒家。ワイエスの絵のような感じ。

クマ出没なんて看板、見たくもないが冬ごもり前の熊は食欲旺盛だからちょっと危険かも。
団塊以上の世代の山好きが集っていた。一人できてワインを空けて黙々とディナーの煮込みハンバーグを食すこれも団塊世代と思しき男性。

ヒュッテ内にはピアノトリオのジャズが流れて、もう完璧に趣味の世界。空には三日月。満足の一言。食後の珈琲飲みながら明日の予定をシミュレーション中。