が、人吉市周辺のある場所のメスは9年前から筆者の事を認識しており、単独で出遭っても警戒して飛び去る事はあまり無い。むしろ撮影中こちらへ移動して近づいて来る事が何度もありこのブログでも幾度も紹介している。つまり、9年間は生きていると考えている。
昨日吉祥寺に在る井の頭自然文化園の水生物館で飼育されている13歳のヤマセミを観察に行ってきた。飼育担当の木船崇司さんとは二度目の面会で、撮影を許可して頂いた。
年間パスポート
エデン・プロジェクトの年間パス2005~2006
英国ロンドンの王立植物園キューガーデンの年間パス
井の頭自然文化園は2016年に死んだアジアゾウの「はな子」で有名だ。平均寿命50歳程度に対して、井の頭自然文化園にいた「はな子」は1947年生まれのある意味筆者同様・団塊世代だが69歳まで生きた。アジアゾウの長寿記録だそうだ。
昨日逢ったヤマセミも今まで言われていた寿命7~8年に対して、既に13年生きているし、観た限り非常に若い個体だった。天敵やストレスが無いからかもしれない。当初の飼育係は放任飼育だったようだが、木船さんが数年前から担当になってコミュニケーションするようになったという事だ。
あくまで個人的な考えだが、天敵こそいないが、狭い飼育室の中で一羽だけで孤独に生きていくより、言葉は通じなくてもコミュニケーションできる相手が居る方が、はるかにストレスもなく孤独感もなく長生きできるのではないかと思っている。これは飼育係の木船さんもうなづいておられた。
人間と同じで、動物も身近に「心を通じ合える相方」が居た方が落ち着くのだろうと再確認した次第。性別は関係ない、相手を尊敬し相手を立て、喧嘩や言い合いなどをせず何でも言い合える存在は人間を変えるるとまで言われている。
餌やりの様子を見ている限り、本来気性が激しく落ち着きのないヤマセミが、すっかり木船さんに慣れて意思疎通をしている様が見て取れたので嬉しかった。
https://www.youtube.com/watch?v=urCfVt7Smw4
また、幾度か観察に行ってみようと思った。人吉で観察撮影する画像とは異なった見方が出来る点で、非常に良い観察対象だと思った。
決して大きくはないが天然光の入る室内で飼育されている。
気高く凛々しいのは野生のヤマセミと変わらない。
こうやってジャレてかまってあげる事でコミュニケーションを図っているようだ。
魚を掴もうとする瞬間、力むと瞬膜が閉じるのは野鳥の特性。餌をもらう際に羽を広げる習性はやセミのヤマセミの求愛給餌、親から幼鳥への給餌時にも観られる反応。
餌は得やすい金魚だそうだ。
咥えた金魚をほんの一瞬こちらに見せた様な気がした。
叩き付けて完全に〆るのは本能的なもの。
咥えた金魚の向きを変えるしぐさも全く野生そのもの。
二匹目の金魚は暫くこちらに見せてくれた。