筆者は広告代理店時代から年に一度の保険適用の定期健診(=半日ドック的検査)で胃の内視鏡や肺のCT検査を行い健康状態を保持してきた。父親がC型肝炎で56歳で亡くなったため人よりはるかに健康に関しては気を配って生きてきている。
高校生時代からスポーツ系のクラブ活動でバレーボール部、大学で体育会サッカー部(国体神奈川代表権獲得レベル)社会人になってアイスホッケー東京都社会人二部リーグ優勝、スキー歴57年、スノーボード歴30年、クロスカントリースキー歴25年、ウインドサーフィン25年間実施、などで普通の人よりは随分と運動量の多い人生を送ってきている。
頭の脳の方は軽い様だが、健康保持への知識・実行力はしっかりしてきたと思っている。70歳を越えても、重いカメラやレンズを背負ってフィールドを歩き、都心へ出るにもノートPCを背負って出かける。平均して1日の歩数を10,000歩前後で生活している。
1年前、正常値と境界型糖尿病数値ゾーンの中間と言われたので、毎朝ボウルに7~9種の野菜を使ってサラダを400g造り、3度の食事時に分けてまずサラダから食べる習慣をつけた。
しかし、今回早く届いた『検査結果』に「境界型糖尿病の恐れあり精密検査」というコメントが気に成って、ネットで色々調べたら、血糖値の標準値基準が血圧の基準値と同じく医療関係でまちまちであることに気が付いた。
更には高血圧の基準値・指針変化(上が160-140-130)と同様、空腹時血糖値の上限基準境界値を1999年に米国やWHOに追従し根拠ないまま140から126に下げ、糖尿病予備群を突然増やすなどが判った。
良く調べて、知らなければとんでもない影響を受ける事実を開示しようというのが今日のこのブログの主テーマだ。※近藤誠著:『医者に殺されない47の心得』p41より。
筆者と同じ1948年生まれの慶大医学部の元専任講師・医学博士:近藤誠氏の各種著述書をご覧になった方も多いと思うが、日本の医学界・薬学会が全体で『基準値』を根拠なきまま操作し、金儲け・医療ビジネスを推進している事実を筆者が身を持って体験したので、今日はごくその一部をご紹介という訳だ。
糖尿病予備群にされかかった筆者の場合、空腹時血糖値は2013年~2021年の間、109mg/dL~128mg/dLで推移している。2013年の結果表では何の注釈もなし、注意もないのに今年の結果表では定期健診医療機関で決めた制限値50~99mg/dLをはるかに超えているので糖尿病の疑い・再検査・要注意となっている。
重複するが、もう一つの重要な検査基準HbA1c値は同じく5.9~5.7、今年5.8でほぼ9年間同じ値だ。ちなみに筆者は酒もたばこも一切やらない。グルメでもなければ運動不足でもない。人の数倍日光には当たっていると思う。
ネットで見て、どのサイトでも決して空腹時の血糖値50~99mg/dlが健康基準値とはなっておらず、もっと高いエリアでも健康体としているのに、いったいこの差は何なのだ?
これはあくまで筆者の場合を例えに使ったほんの一例だ。
もちろん本人に糖尿病たる自覚症状など一つもない上、数値も毎年ほとんど変化ないのになぜ突然糖尿病予備軍の入り口にされてしまうのだろう?無性に腹が立った。
昔小学校6年生でクラスで一番背が高かった奴がメチャ威張っていたのに、高校性に成った頃懐かしい小学校時代のクラス会に出たら、周りが皆デカくなって一番のチビになってて泣いた・・という話に似てないか?
ネットで検索しても、高齢者の場合は殆ど空腹時の血糖値よりHbA1c値の数値で判断していると言うのに、定期健診を実施する医療法人は何とかして空腹時の血糖値で糖尿病予備軍に仕立て上げ、不安にさせて治療を請け負いたいと思っているのではないだろうか?
話ついでに・・。
過去30年間通っていた新宿の検査機関での血圧データは概ね106/65~110 /70 だった。自宅で安静時に計ると上が100を超えるのはめったになく95/55~98/60が平均、脈拍は45~55といわゆる徐脈に近い体質なのに、新しい代々木の監査機関では最初血圧137/~96,三回やって三回目に122/~85だという。
ちなみに過去の10年間のデータや自宅でのデータを持っていたので、それを見せて『お宅の血圧計壊れてる』と言ったら渋い顔をしていた。真っ赤になって怒ると思ったらそうでなかったので余計怪しい。
結果がおかしかった聴力検査も視力検査も、たまたま専門医(従弟が副院長をやっている大病院の各専門科)で1か月前にチェックしたばかりだったため、そのデータを持ってエビデンス付きのクレームを言えたわけだ。半日ドックに近い定期健診の検査法・検査機器がこんなにいい加減では余程用心した方が良いという事だろう。
胃の内視鏡にしても、痛くならないように丁寧な麻酔を使用し、検査後には休憩していた今までの所と違い、喉に軽くシュッとスプレーしただけで、ゴリゴリ内視鏡を突っ込んでいき終わったらさっさと次の検査へ行けというので非常に乱暴だった。勿論来年から今までの新宿の検査機関にする予定だが、セカンドオピニオンが在る様に、検査機関の良し悪しも身をもって比較する必要があると思った。
加えるなら、今回の代々木の新しい所では新型コロナウイルス用の抗体検査を5,000円で請け負っているし、抗原検査キットを3,500円程度で販売もしていた。興味が在ったので注意書きをよく読んだら、「この検査で陽性であっても新型コロナウイルスに感染しているとは限りません。」と在った。何なんだそれって?
要はマスメディアで盛んに新規感染者数を出し、危機感を煽っている勢いに乗って、不安がる真面目な人々に、何の補償にもならない検査を売りつけて、『一時的な気の休まり』を売りつけるという医療商売がはびこり始めているという事だろう。
病床が足りない!医療崩壊!関係者の離職・自殺など大変な事態が報じられる一方で、火事場ドロボー的な医療ビジネスもはびこっている点に気を付けねばならないようだ。