15年前ならいざ知らず、ここ数年は野川やその他でもカワセミに遭遇しても2~3カット撮ればさっさとその場を後にして、別の被写体を追う癖がついてしまっていた。これって、ダイアモンド富士を一度撮れば、後は場所や時を替えて何回撮っても似たような絵にしかならないと思い飽きてしまうという筆者の悪い癖と一緒なのだと思うが・・・。
でもカワセミの奇跡のような美しさは、誰がいつどこで出遭っても「おっ!ラッキー!良い事ありそう。」とカメラを持っていれば思わずレンズを向けたくなる被写体だろう。
カワセミの場合、最初は綺麗さに右向きや左向き、首をひねったり上を見上げたり色々なポーズで撮りまくったものだ。勿論、池や川の傍でもないのに自転車の古びたブレーキの音が「キーッ!」と鳴れば、「すわカワセミか?!」とキョロキョロしたりもした。これをカワセミ病の初期症状というらしいが、間違いなく筆者も罹っている。
しかし基本的に留まっている野鳥の画像はあまり撮りたくない主義の筆者は、フェンスや樹木の枝に留まっていても基本的に餌を咥えているか、羽繕いしているか、何かを警戒しているか、撮影者のこちらをにらんでいるか、何かをしている時にのみシャッターを押す癖が付いてしまっている。
これは、古くは中学生時代の蒸気機関車・鉄道に始まり、社会人になってからのアイスホッケー、サッカー、ウインドサーフィン、スキー―、スノーボードと動く被写体を追いかけて来た為、脳のどこかに基本的に動くモノに即シャッター反応するという、恐竜のDNAのようなものが少しだけ残っているのかもしれない。
いずれにせよ、久しぶりにカワセミに集中してみて野鳥撮影の原点に戻ったような気がした。昨日など調子に乗って1日で2万3千歩(≒17㎞)も歩いてしまい、家に戻ってバテてしまった。
昨日などは途中でバーダーの群れに出遭い、川の中の葦原でウグイスだかムジセッカのようなムシクイ系の野鳥を追い回しているので便乗して撮ってみた。あのウグイスの地鳴きのチャッチャッという大きな声ではなく似てはいるけれど明らかに声のスケールが小さく、藪の中を移動するのではなく、枯れ切った葦原から出たり入ったりするので、単なるウグイスではないような気がする。
それはまた別の機会にアップするとして、三回分ほどのカワセミ画像が撮れたので、追々アップする予定。
基本的に野川での撮影だが、一部武蔵野の溜まり水、沼地での画像もある。いずれも日の出から1時間後だったり夕方陽が傾いての撮影なので逆光も多い。