2025年5月5日月曜日

団塊世代の野川カワセミ観察シリーズ その1.  Baby Boomers' Nogawa Kingfisher Observation Series, Part 1. 

  2010年以来、筆者は10年間熊本県人吉市周辺において希少種ヤマセミの生態を研究し、5か所の巣穴で繁殖行為を観察・記録・撮影した。

 この経験も活かし、2006年から自宅近所の野川(国分寺日立研究所~二子玉川・多摩川合流)の三鷹・調布付近でヤマセミ同属のカワセミを観察撮影を復活させたのが2015年頃から。

 東京都心のビルや施設がどんどん劇的に変化する中、三鷹~調布付近の野川流域はほとんど変化していない。以前とは異なり靴を脱いで上がらなければいけないなど、各方面から悪評だらけの都立野川公園自然観察センターが建替わった以外大きな変化はない。

 自然観察園なのに入り口付近で定期的に猫に餌をやる高齢者を放置・黙認する為、自然観察園内の薮鳥系(ウグイス、アオジ、クロジ、カシラダカが殆ど居なくなったなど、「自然」をはき違えている都立野川公園・自然観察園ではあるが、自由に飛び回れるカワセミは殆ど20年前と変わらず一定数が生息している。

自然観察園内にもカワセミは入り込んで繁殖している様だ(園内の木道で)

 人吉へヤマセミ生態観察に行かなくなったのは、2020年の球磨川豪雨災害以降で球磨川及び周辺の支流部で河川復旧工事が続きヤマセミが殆ど川筋から消えてしまったことによる。

 これから数回は、その野川のカワセミの様子をご紹介。

 でっかい大砲レンズを三脚に着装して、ドアップでカワセミを狙うバーダーさん達とは違い、6~10㎞のサンセットラン時にデイパックに入れたコンデジや300㎜ズームのフルサイズ一眼デジで動きのあるカワセミを捉えた画像ばかりなので見劣りはするかもしれない。

 しかし昨日投稿した「小原古邨展」の作品同様、野鳥図鑑のようなきれいなアップ画像ではなくその生態を表わす画像中心にご紹介してみたい。先ずは高速で水面ギリギリを飛ぶカワセミのスローシャッター手持ち撮影。コンデジの場合も300㎜手持ちの場合も一緒に。


まだ菜の花がたくさん残っているエリアで


小原古邨ならどのように表現しただろう?



フィルム時代のカメラではコストが高くつくのでまず撮れなかったと思う。