3日前、再度の繁殖行為を始めたように見えたカワセミカップル!翌日も同じエリアを散策してみたら、連休後半ファミリーが野川の川遊びをしている20mの距離にカワセミカップルを発見!
バスや他の車が頻繁に通る大きな橋からは結構歩くので、ランドマークが無いため川沿いの目立った民家を記憶しておかないと捜し難い場所。これが人間の生活圏で生き抜く自然の生き物なのだろう。・・・・ってカワセミにそんな事が判るだろうか?
で、メスが土手の木の枝に留まっているのを発見、さぁ撮ろうかな?と思って構えた瞬間!魚を咥えたオスが横に飛んできた。
昔の映画館で言えば、ニュース映画が終わって2~3本広告が流れスクリーンの横幕がかすかな音を立てながらシネマスコープのサイズに広がり、ロードショウ本番が始まる最初の映像って感じか?
例えば東映であれば岩に打ち付ける荒波に三角形の中に東映のロゴだし、東宝であればギラギラした太陽をモチーフに東宝タイトルだし・・・・、話が飛ぶからこの辺で本編へ戻ろう。
飛んできたオスが咥えた餌を見て、メスは有頂天!
しかし求愛給餌は此処じゃ嫌よと少し離れた小さな橋の下へ移動、オスは慌てて後を追う。残念ながらこちらは飛べないので求愛給餌の場面は収録できず(涙)
その後、およそ15分経過してこのカップル交尾を始めた。野鳥の交尾はオスに突起物が無く、オスの噴射口からメスの受け入れ口へ直接精子を噴射するだけなので、成功率は非常に低い。だから何度も何度も繰り返すのだ。つまりオスもメスも排水溝の出口を上手く合わせないと成就しない。
ただオスがメスの上に乗っかっただけの画像を収録して交尾を撮った!と喜んでいる御仁は概ね成功している時の画像ではないのだ。
これは、人吉でヤマセミが1日5時間観察していて6回も交尾を繰り返すのを見て「何で?」と思って調べたのが幸いした。要は野鳥の交尾ってそんなに珍しくないのだ。