2025年5月7日水曜日

団塊世代の野川カワセミ観察シリーズ その3.繁殖やり直し。  Baby Boomers' Nogawa Kingfisher Observation Series, Part 3. Re-breeding.

  昨日のこのブログで説明した通り、三鷹市~調布市を流れる普段水深20㎝程度の一級河川野川(1級河川多摩川支流の為)は今年もカワセミの繁殖期に数度大雨の増水で自然土手部分は冠水をしてしまった。

 例年であれば、そろそろ一番子が巣立つ頃なのだが、今年は土手に掘った巣穴で繁殖を試みたカワセミは失敗に終わったと思われる。

 その理由画像第1弾が今日のブログ内容。

 例年であれば5月の連休辺りはその前の菜の花満開の頃から野川土手で三脚に大砲レンズを装着し、折りたたみ椅子にどっかりと腰を据えて、終日カワセミの巣穴の前で出入りを撮影するバーダーさんが居るものなのだが、今年は見当たらなかった。

 筆者的には営巣中の巣穴からほんの10~20mの距離に大砲レンズを据えて終日頑張る御仁も何を考えているのか良く判らないが、今年は見当たらなかったと云う事はカワセミも学習能力が発達して、余計な脅威から逃れる工夫をしたのだろうか?

 で、今年東京は3月~4月末まで2~3度終日雨の日があった。普段歌に歌われるような小川の野川も、この際は相当増水した。雨上がりに野川へ行って観ると横になぎ倒された植物が水位の上がった位置を教えてくれる。

 これで観る限り、野川の自然土手の壁面に巣穴を掘ったヤマセミの卵やヒナは全滅だったろう。

 今回シリーズの画像紹介は、5月連休後半5月4日・5日の画像。先ずは5月4日の観察から。

調布方向へ歩いて20分ほど、川の中の岩に餌を咥えているオスを発見!

獲物の頭を前にして飛び去り一旦見失った

しばらく歩いたら対岸木の枝にメスを発見

あっと言う間に飛び立ったが

追ったら先の枝にオスがいるではないか!先ほどの餌をメスに与え求愛給餌が済んだと判断した。この距離には他のカワセミ・ペアが居る訳もなく・・。

こうして二羽が真昼間に揃うという事は巣で卵やヒナの面倒を見ていない証拠

これは一番子の繁殖に失敗したな?と判断、オスが再び採餌に向かったので二度目の繁殖の仕切り直しをし始めているのではないかと、翌日再度観察に赴くことに・・。