ヤマセミの生態を追って10年。主な観察エリアは熊本県の球磨川、人吉市、球磨村、山江村、相良村、錦町、あさぎり町などだ。
人吉盆地のどん詰まり市房湖の奥や芦北町でももちろん遭遇しているが、やはり球磨川本流と一番の支流・川辺川での遭遇が一番頻度が高い。
密度は濃いが、決していつ行ってもどこかで出遭えるわけではない。季節によって時間帯といる場所は千差万別だ。
そんな中、来春の繁殖期に向けてのびのびとしているヤマセミだが、一見単独行動のように見えて、実は5～60m以内につがいの相方が必ず居る。観察者からは見えないだけ。鳴き合う声に注意しているとダブルで居ることがすぐに分かる。
筆者の顔を覚えているこの個体はあいさつ代わりに近寄って飛んで行った。
いずれも500㎜f4手もちでの撮影。三脚を使ったら撮れやしない。
川辺川は大きな岩が多い、そこに佇むヤマセミ。11月の風景。
川辺川の水は恐ろしいほど奇麗に澄んでいる。
