猛禽類は普通上空から急降下して地上の小動物などを狙うのは誰でも知っている事だが、他の鳥類を襲う時は平行に飛びながらかなりのスピードで追いかけることが知られている。
関門海峡を集団で渡るヒヨドリをハヤブサが追いかけて襲うシーンや、湘南の大磯の岩場で海水を飲むアオバトをこれまたハヤブサが襲うシーンはYoutubeなどでご覧になった方も多いのではないだろうか?
筆者がハヤブサの狩りを目撃したのは球磨川上流部でアトリ、もしくはカワラヒワを襲ったハヤブサが、捕獲し河原に降りて食べるシーンを2時間にわたり撮影したのが印象的だった。
チョウゲンボウがヒヨドリらしき獲物を抱えて飛ぶシーンやハヤブサが同じヒヨドリもしくはムクドリをぶら下げて飛び行くシーンを撮影している。いずれも熊本県内の農耕地だ。
しかし昨日撮影したノスリは別に獲物を抱えている訳でもないのに小鳥系に周りを囲まれながら飛んでいたのは何故だろうか?ましてや小鳥の群れを全速で追いかけているようにも見えなかった。
この画像を見て猛禽類が獲物を追っているように見えるだろうか?
決して猛スピードではないことがお分かりだろう?
暫くすると近くの大きな針葉樹のてっぺんに・・。
2回ほど留まる針葉樹を移動したが結局狩りの様子は見られなかった。多分ノスリ系はハヤブサとは違い飛行中の小鳥系は襲わないのでは?渡ってきたばかりで疲れている冬鳥が群れで猛禽類を警戒して、餌に生る木の実が生っている一角から追い払おうとしたのかもしれない。
実はこのエリアは各種秋になって木の実がたくさんあるエリアなので、アトリ、ツグミ、カワラヒワ、カシラダカがたくさん集まっている場所なのだ。