2023年7月2日日曜日

団塊世代はシジュウカラが電柱ステイカバーで何故繁殖できたかを解いた。 Baby boomers have figured out why titmouses were able to breed on utility pole stay covers.

  昨日のこのブログで最終報告を兼ねてシジュウカラの給餌動画をアップしたが、何故こんな雨ざらしの電柱ステーパイプで繁殖できたのだろうという問い合わせが、ごくごく身近な友を含めて12通も届いた。

 で、考えた。10分考えた。・・・・で、解った!こういう事なのだろうと。

① 本来この電柱ステーは電柱を強く支えるためにワイヤーを撚(よ)ったもので斜めに地上から引っ張っているモノ。しかし見難い為、傍を通る子供や人間がこのワイヤーに引っかかったりすると思わぬ怪我をさせてしまうため、黄色いプラスティック(塩ビ?)のカバーを掛けてある。

② ワイヤーにカバーを付ける際、中心部をワイヤーが通り固定させる必要が在るので、リング状のステイを竹の節の様に数か所咬ませてある。

③ 本来は中に雨水が入り込まぬ様、黒いキャップが被せてあるものなのだが、時にそれが外れたり、取り去られているケースがある。今回もたまたまカバーが無かったので野鳥が入り込めたのだろう。

④ 最上部の黒いカバーが無い円筒形のステイカバーは雨がじゃんじゃん入りそうだが、よく考えると図のようにしか雨水は入らない。

⑤ なおかつ、筒の中に入った雨水は筒が傾斜しているため下部を流れ落ち、実は中空の部分は殆ど濡れないで済む。

⑥ 更に、ワイヤーが中央を通るように竹の節のようなリングステイが途中にある為、巣の材料を運んでくれば、中空に立派な巣が出来るというのが筆者の考えだ。


 繁殖のじゃまをしないように、上からのぞいた撮影は控えたため、実際が判らないが多分間違っていないような気がする。現に、ちゃんと巣立ったのだから・・。

 我が家の巣箱からは8羽が巣立ったが、このステイ・カバーからは多くて3~4羽では無かったろうか?観察していて給餌の頻度から想像した。

 樹の上の巣箱とは異なって、此のプラスティックカバー(塩ビ?)の場合盾にスリットが入っていて、道路側に開いていたため、隙間からヒナたちは外の様子を見られたはず。

 人が近づくとシーシーシーというヒナの鳴き声がピタッと止んだ。野鳥の生態はまことに面白いと再確認した次第。

 今日も最後に佐藤秀明さんプロデュースの写真展「私たちと野鳥の楽園・野川」のPRをさせていただきたい。いよいよ今週の水曜日7月5日の昼から始まる。午前中はセッティングしている。
 生の佐藤秀明さんと「写真」に関してのお話が出来る数少ないチャンス!期間中ほぼずーっと佐藤さんも筆者も会場に詰めている予定。ぜひ!
ご来場をお待ちしております。