昨夜は四年ぶりという東京隅田川の花火大会だった。30年ほど前の隅田川花火に勤め先の同僚たちと浅草界隈へ行って、その混雑ぶりを体験しただけに、まともに花火会場に近づくのは全く考えなかった。
30年前ですら、花火が終わる15分前には浅草の雑踏を抜け出し、最初からJR上野駅まで歩くことにしていた。まだうっすらと西の空が明るいのにもかかわらず上野駅までの大通りは人の波でビッシリだったことを覚えている。
しかし、昨夜の様子を報じるTVを見る限り、地下鉄銀座線の浅草駅に入ろうとする人の波を見ながら、なんでこういう状態を予想して計画を立てないのだろうと呆れてしまった。
TVサイドも一大イベントに出かける際何も考えない、何も準備しない、プランBを全く考えていない無知蒙昧な見物人=野次馬どもをそのまま報じるだけで、「こうすべきだ」とか「事前にチェックしておけば・・。」という警鐘・啓蒙は一切なかった。騒ぎになる様を報ずるだけがジャーナリズムだと勘違いしているのは昔と変わらない。渋谷のスクランブル交差点の騒動しかり、来年もきっと同じことが繰り返されるだろう。
相当な混雑が予想されるのに現場の浅草で友達と待ち合わせているという女性たち。暑いのが判っているのに、飲み水やスマホの充電を必要分持ってこず、コンビニに列を作る者。
大会主催サイトで歩きの一方通行強制マップをずいぶん前に出しているにもかかわらず、それを知らずに目の前で規制が始まって文句をたれる者。TV局員も事前の本部規制通りですよ!と言わないで文句だけ垂れ流す・・。
こういった基本的に考え方がイージーなのが今の人間なんだろうと思う。こういった連中に生成系AIというレベルの高い人工知能が果たして必要なのだろうか?
ともあれ筆者は30年前のことを思い出しながら市川駅のアイリンクタウン展望台(=標高150m以上)に向かったのだ。そこからスカイツリーを含んで東京らしい大都会の花火大会を撮ろうというのが今回の目論見なのだ。天気も良いし、適度の強い風もあるし、打ち上げた硝煙で花火が隠れてしまうようなことはあるまいと思った。