森や野原、あるいは高原で間近に野鳥を観察するのではなく、干潟で沖を見ながら数多い水鳥を観察するのは解放感を感じるし、視力の訓練にも良いと思われる。
東京で言えば葛西臨海公園の海に向かって左側の砂州に沢山の水鳥がいるが、陸側からは残念ながらよく見えない。海側から船で接近できなくもないが、そこまでする気もない。
佐賀空港の西にある東与賀干潟は人吉市内でヤマセミ観察をしている際にもよく車を飛ばして通った。個人的には我が国最大の干潟だと思う。やはり餌に成る干潟の生物の豊富さが他の有明海沿岸の干潟と違う理由ではないだろうか。
それに、以前にも述べたが東与賀干潟(=大授搦)は全国的にもトップクラスの有名な干潟なので外来者への親切さ、公共性の高さでも非常に優れている。熊本県内の一部の地元優先、排他的な雰囲気は全然ない。
筆者がホンの一時期育った八代市にある球磨川河口部の干潟を除いて、熊本県内の有明海沿岸干潟へ足を踏み入れないのはこういった部分に理由がある。
クロツラヘラサギが群れで飛ぶシーンはなかなか撮れない。
手前にチュウシャクシギ、上空に小型水鳥の群れ、真ん中にクロツラの群れ、これ天国!
コサギだろうかムツゴロウを咥えているのを見てアオサギが横取りに向かう。
前は必死に逃げる
追いかけは二羽に成った。
広い干潟でチェイス劇を繰り広げる。
逃げおおせた様だ。
終日、飛んでは降り、飛んでは降りを繰り返す干潟の野鳥たち。