そのうちいつか収まるだろう・・と変異ウイルスへのきちんとした備えをしなかった日本の国・政府と医療関係者首脳部。醜い現場からの逃避や責任のなすり合いを越えて、変異ウイルスは不気味な広がりを続けている。
そんな中、日本国民のみならず世界中の人類が滅亡する可能性が日々高まっている中、ワクチンの効果も副反応も完全に解明されないまま投与の段階で混乱を引き起こしてしまっている。
現場での一般投与シミュレーションもしないまま「接種活動」に入ってしまい、電話予約殺到・回線パンクなど、ちょっと予想すればだれにも考え付く非常に次元の低いトラブル・不具合・不都合を繰り返し、日本全体が「頭の良い、実務に向いた人材は居ないのか？」状態に陥ってしまっている。
「何せ人類にとって初めての事なのだからトラブルは起きて当たり前、現場で問題が発生したらその都度修正していけば良い・・」程度の、先を読まない、想定予測が全く出来ないメンバー・関係者で事を進めた結果が、ワクチン投与遅れすべての原因だろう？
そのカオス状態に海外から10万人に近い「検査不能の大集団」を入れ込む「2020TOKYO OLYMPIC」を強行しようとする政府・JOC・電通の関係者。メディア・マスコミは判っているのだろうか？
海外メディアが「もうこうなってはやるべきではない！中止すべきだ！」の声を高める中、肝心の国内メディアは何処も止めようとしない、むなしい関係者の「やるんだ！」コールを垂れ流し続けている。
これら全ての原因は、実はほとんど裏方であるはずの電通に在ると言っても間違いはないだろう。恐るべきことなのだが日本政府もJOCもすべての運営・交渉・契約の殆んどを、この電通という広告代理店に丸投げしているのではないのかというのが筆者の想像なのだ。
「お・も・て・な・し・・」の誘致から始まって、条件交渉、すべての催事計画・運営遂行…電通関係コンツェルンで行っているのだろう。聖火リレーのスポンサートラック・バス30台の大デレゲーションも含め、コロナ禍で苦しむ日本国内を引っ搔き回している張本人が此の代理店だと思う。お笑いの世界では「ろ・く・で・な・し」と言っているそうだが・・。
しかし、日本のメディアは判っていてそれを書けない、情報発信できない！
自社の媒体にとっても大切な広告クライアントであり、オリンピックの主要スポンサーでもある各社の顔に泥を塗るからだ。事実上の本番まであと2か月余りだ、競技は7月後半からだがスタッフの準備トレーニング、コロナ医療対策、ボランティアの募集・訓練、どれ一つ上手く行っていない。
筆者は1998年の長野オリンピックのスノーボード競技役員・広報担当だった。3～4か月前から色々な研修・準備が在ったと記憶している。スタッフユニフォームは三鷹の自宅に届いた。しかしサイズがレディスのSだった、入る訳がない。
クレーム言ったら2日後にメンズのLサイズがきちんと届いた。最初のを送り返そうと思ったら「システムが無いので担当者が居ない、受け取れない。」という。そういう間違いのケースを予測し対処・修正したりするシステムを用意していないのだという。
オリンピックなんてそんなものだ。真面目にやる方がバカを見る。スノーボードのアルペン競技の最終滑走者がスタートを切った途端、綺麗なコース横断幕を地元の関係者（ボランティア？スキー関係者たち？）が雪崩を打ってコースに入り込み剥がしにかかり、自分のモノにしていた。その様子は動画にも静止画にも収録してある。いつかどこかで発表しようと思う。
大手広告代理店で25年以上国家イベント、大型スポーツイベントに携わってきた経験値からすると、既に2020TOKYO OLYMPICSは滅茶滅茶な状況だ。一部裏側では既に中止の際の撤収計画を立案し、撤収時のシミュレーションを行っていると思われる、あくまで想像だが・・・。これをしていなかったら大混乱必至だ。
首都東京の新規感染者数がピークを越えて一見下降に入っているように見えるが、そんなモノPCR検査数を減らせば、自動的にそうなるだろう？もう開催する条件を作るためには何でもやるに違いない政府も都もJOCも・・・・電通も。
血を見ないで、自殺者が出ないでオリンピック中止・撤収が行えるか否かが今後のテーマになるのではないだろうか？残念だ。
