2日間の雨の後、戦場ヶ原にも太陽の光が戻ってきた。早朝5時半に起きて6時頃から戦場ヶ原の赤沼駐車場で男体山の影になる湿原が明るくなるのを待ってカメラを用意した。最初まだ薄暗い中では霧は発生せず、6℃という気温の低さで手袋が欲しい中朝日と共に気温が上がり霧が発生してきた。
たぶん自然の景色や雲や雰囲気を撮影する写真家はこのような時を待ち続けてシャッターを押すに違いないと真似事でシャッターを押してみた。朝露に覆われた湿原の草木の向こうの男体山の影の部分に湧き上がる朝霧を収める事が出来た。
戦場ヶ原の湿原はもともと湯川が男体山の噴火で堰き止められた堰止湖だったが、その上に土砂や火山の噴出物が積もり、さらにその上に葦などの植物が腐らずに堆積して陸地化し湿原となった。この湯川に並行するように、赤沼と湯滝の間に戦場ヶ原自然研究路が設置され木道が整備されている。
今回のように9月の頭、秋の初めというよりまだ夏の終わりに来訪したのは初めてで、野鳥がどのような状態なのか判らなかった。しかし結果は繁殖の完成期というかやたら幼鳥・若鳥が飛び回る忙しい時期だった。
The wetland was covered by morning dew and morning fog during only ten minutes.
湿原は朝露と朝霧に覆われて幻想的な景色だった。ほんの10分間だけ・・・。
Baby bird of the Japanese bunting.
アオジの幼鳥、数は非常に多かった。成鳥は藪の中で動き回るが幼鳥は平気で樹木の間や明るい湿原の低木の上に出て親の給餌を待っていた。
Baby bird of the Grey Wagtail.
キセキレイの幼鳥。昨年球磨川で土手の車からヤマセミを観察中、このセキレイの幼鳥が窓からやたら車内に入って来て閉口したのを覚えている。
Baby bird of the Brown-headed thrush.
多分アカハラの幼鳥と思われる。ファミリーで6羽ほどまとまって移動していた。
明日は初めて撮影に成功したキビタキのメス相手のディスプレイの模様を予定。