2019年8月23日金曜日

ノゴマを再び観察。 I would like to observe the Siberian rubythroat again.

 英名のSiberian rubythroat(=シベリアの赤い喉)という名の通り、ロシアなど大陸で繁殖するノゴマは北海道でも繁殖するので日本国内でも観察する事が出来る。
 本州~九州などでは渡りの時期に数日間同じ場所に滞在するので各地でバーダーさん達が大賑わいとなる。

 数年前奥日光戦場ヶ原でノビタキの渡り前の採餌(フライングキャッチ)を観察に行った際、このノゴマの通過に遭遇。数羽のノゴマを撮ろうと狭い木道に三脚を連立させたバーダーさん達が行楽シーズンの一般勘顧客に大顰蹙を買っていた所に出くわした。
 
 怒鳴り合いの声を聴く都度、木道への三脚持ち込みの禁止をルール付けるべきだとつくづく思う筆者だった。多くの人間が通るこうした湿原の木道では、撮影愛好家は自分で立って手持ちで撮れる重さ・大きさの撮影機材に限定すべきだと思うが如何だろう?

 例えば折り畳み椅子を木道上に持ちこんで場所を取り、のんびり珈琲沸かして寛いでいる人と何ら変わらないだろう?三脚を立てる撮影者だけが通行人の妨げになる事を許される訳もない、何を行っているかに貴賤は無い。

 話がまた横にそれたが、要はそれほどの人気なのだろうこのノゴマは。九州の人吉でも年によって異なる様だが春と秋の渡りのシーズンに出逢えることが有る様だ。

 北海道東部においてのノゴマは草原においてはエゾノシシウドと言われるシシウドの一種やヨロイグサなどの傘の下に居る場面に遭遇することが多い。一方人間の棲むエリアでは電線や建物の屋根に留まって囀る事が多い。

 但し30カ所ほどで撮影した経験値からすると、何故か囀る際に片足で立って囀るケースがあまりに多いので不思議に思っている。草原など揺れる植物の上では殆どそういう事はないが・・・・。
 
 今日の画像は主にその草原での画像。

背伸びして周りの様子を視るノゴマ。

遠めだったが眼が合ったような気がした。


ノゴマのメスにはなかなか出遭えない、というか判りにくい。遠目に見るとシマセンユウにも似ているからだろうか。

エゾノシシウドの傘の下に佇むノゴマのメス。

其処へオスが戻って来た。北海道らしいノゴマのつがい。