さて、今日のブログは昨日の続き・・・。
昨日、風連湖や根室周辺の厳冬期の様子をご紹介したが、反響の大きさに驚いている。
特に根室半島の遠景にはあまりの荒涼とした雰囲気に行くのを躊躇してしまうが・・・、というメールまで頂いてしまった。
しかし、別にバスを乗り継いで歩いて行くわけではなく、レンタカーなのでこの手の風景は幾らでも愛でる事が出来る。
今日はその風連湖での氷下漁、そうして納沙布岬へ行く途中のトーサムポロ沼でのアサリ漁などと、その周辺における野鳥の状況を大雑把にご紹介。今後の厳冬期における道東野鳥の生態への入り口と考えて頂けると嬉しい。
此処で、あくまで申し上げて置くが厳冬期の北海道の道路は全面凍結・圧雪アイスバーン状態である事を念頭に置いて運転されんことをお願いしたい。運転には慣れっこの地元の方でもこの状態だ。
北海道の場合、チョットスピードを出して滑るとこういう感じで雪原まですっ飛んで行ってしまい、思わぬ大事故になる。1990年代サホロスキーリゾートでのスノボの世界大会運営後、私が預かっている自動車メーカーのオフィシャルカーを、帯広から釧路港までスタッフが廻送していた際やはり雪道ですっ飛んで廃車に成ってしまった。
車は電柱ステイに正面から突っ込み廃車になってしまったが、運転スタッフは無傷、助手席同乗者は鎖骨骨折で済んで責任者の筆者はクビに成らずに済んだ。
こんな雪道で飛ばしても野鳥に笑われるだけだ。
トーサムポロ沼は根室から納沙布岬への一本道途中の汽水沼。ハクチョウ他野鳥類は多い。ひょっとすると左の丘の上に居る人影はこの地の観察第一人者新谷さんかもしれない。
前の画像を少し引くとこのトーサムポロ沼名物のアサリ漁を観られる。
通年で豊富な海の恵みを得られるようだ、養殖しているのだろう。
風連湖に戻ると氷下漁の引き上げ中。やはり猛禽類やカラスが後ろで雑魚を残していくのを待ち構えている。
氷下漁の残り物は附近の道の駅や民宿の裏で撒いたりする。勿論猛禽類などはこれを待っているが、ある日も無い日もある。
道の駅や民宿もこれらの漁協から食料(魚介類)をほぼ毎日・定期的に購入しているし、オーナー自身も漁協のメンバーだったりするので、持ちつ持たれつの関係だ。
野鳥類もそのおこぼれにあずかり、結果として観光客の目の保養にもなり、根室観光資源の一部になるのでいわゆる「共創」が成り立つのだろう。
昭和初期から行われてきた、釧路のタンチョウの餌付け保護活動よりははるかに原始的だが、保護活動にもなっていると思う。これに問題が有ると思うなら、撮影に行かなければ良いだけの話。
知床半島・羅臼から出る流氷猛禽類餌付け撮影船の高額フンダクリ・ビジネスとは一線を画す大自然の営みだと思う。
沖の氷下漁の上がりを待つオオワシの群れ。
我慢できないオジロワシが漁師の横から餌をかっさらって行く。
こういう時はオオワシもオジロワシも無い。
沖から戻って来る漁師さんには、たくさんの猛禽類始め野鳥達が金魚の糞状態で追いかけて来る。