2017年8月6日日曜日

ヤマセミが取り持つ人の輪はどんどん広がる!その2. The person's circle of Crested kingfisher is expanding day by day! Part2.

 今日の話は昨日の続き、今日の続きはまた明日・・・・というアナウンスで始まる「昨日の続き」というラジオ番組を中学校時代聴いて育った。東京のラジオ関東という放送局だった。アナウンスは富田恵子さん、何とあの草笛光子さんの妹さんだ。

 出演者が凄い!前田武彦、大橋巨泉、永六輔、いわば昭和時代日本のメディア界を背負って立ったパイオニアたち、いずれも既に故人だが、唯一当時の仲間・黒柳徹子さんが今でも孤軍奮闘中だ。女性は強い。

 その「昨日の続き」という番組は、今でいうSNS並みの情報伝達拡散力を持っていた。たった5分のAMラジオ帯番組が色々な物事を広めて行ったのだ。しかしメディアで発せられた情報はデジタルだろうがアナログだろうが最終的には人間の口コミで広がっていく。

 人吉市がヤマセミを市の鳥にした事で、人吉と言えばヤマセミ・・・・。同時に球磨川繋がりの下流域の八代と言えばカワセミ、というような話題を広めるにはどうしたら良いか。官民一体になってヤマセミを市の鳥に制定しただけではなく、現実的に、具体的にそれを拡散しPRする努力をしなければ、せっかくの人吉市のヤマセミも絵に描いた餅でしかない。
 この辺りの動きが、3月頭に正式に市の鳥に制定されて以降ほとんど聞こえてこない事を少し憂いている。

 野鳥保護の面からも、観光資源としての面からも人吉市のヤマセミと八代市のカワセミが全国的に話題になり定着する様、撮影で行く都度自分的に何が出来るか判らないが、小さなことからコツコツと行動を始めたい。まずは、球磨川堤防で出逢う地元の方々にその辺りを少しづつアピールしながら、地元での口コミの種を蒔くことが一つの方法だと思っている。

 次に、駅前の「じゅじゅ=高松さん運営」で行われている古江之人氏のヤマセミ写真展や其処に訪れる旅人たち(特にヤマセミ撮影を目的にした人々)への情報提供・PRへ繋げて行ければと思う。
 これらの多くの方々が、このブログを読まれて来られている事は大変嬉しい事だ。しかし現地人吉で観光案内所他情報を得られないので、このじゅじゅが結構良い受け入れ施設になっているという。民間の力だけでは限界があろう、この先への課題だ。

 人吉市を訪れる旅人は特急かわせみやませみ、あるいはSL人吉号に乗って温泉と美味しい食事、それに球磨川下りと名所観光を楽しむだけではない。此処10年程前から全国的に写真撮影愛好家が増え、他には無い被写体を求めて人吉市にも来訪する。

 その被写体の筆頭がヤマセミを中心とした野鳥とSLだ。

 現在の人吉の観光受け入れシステムにはこの手の情報提供場所が殆ど無い。人吉駅周辺で野鳥に関して、あるいはヤマセミに関して詳しい方が対応するなど聴いた事が無い。鉄道そのものに関する施設は存在する。しかし施設は在るが中身のソフトがないのだ。
 駅の観光案内所には各種パンフレットと球磨焼酎28種のブランド紹介程度しかない。すこし離れた所に在るあの水戸岡氏が関わった立派なモゾカステーションも鉄道好き、SLファンは喜ぶが、それ以外のPRには用途が違う為適していない。

 今、ヤマセミへの関心がホットなうちに、具体的な街おこしのモチーフとして他の競争相手(県内隣接観光)には無いヤマセミを取り上げ、アイディアを出すべきではないだろうか?筆者的に方策はいくらでも考えてあるが、取りあえずは筆者個人で即出来る事からコツコツと…と考えている。
 まずは古江氏からの推薦・紹介で、RKKラジオの「球磨川スピリッツ」という番組に呼ばれ、出させて頂いた。いつ頃放送か判らないが、ヤマセミそのものの話というより団塊世代のヤマセミ狂いの話の方が面白いと多少話の軸が変っているようだ。
 しかしヤマセミに興味を持つ方も、写真撮影に興味を持つ方々も、更には人吉へ温泉に入りに来る方も実は団塊世代中心である事はメディアも良くご存じだ。だからこそ此のラジオ番組のリスナーが団塊世代である事を意識して筆者が呼ばれたのだろうと考えた。

今回の人吉行も、早朝・日の出前から土手でヤマセミを観察撮影して居たら散歩や仕事で通りかかる色々な方々と交流できて、人吉市のヤマセミが如何に素晴らしいかをアピールする事が出来た。

 古江さんと一緒に観察した際は、何と地元に居ながら何十年かぶりで人吉高校の同級生右田さんに出遭い、つかの間の再交流をされていた。さっそく写真集を差し上げPRに一役買って頂くことになった。

毎朝ご夫婦でウォーキングされている板崎さんご夫妻、ゲートボール関連の役員をされている元気な城本さんなど、皆さんヤマセミに非常に興味を持たれているので話は早かった。

 24ページのカワセミ・ヤマセミという小冊子写真集へ画像提供をお願いした葦北・田ノ浦にお住いの野鳥写真家・濱崎さんご夫妻、八代にお住いの橋本さん、楮木さんなど野鳥撮影に関しては地元でも有名な方々との交流でも、このヤマセミを中心に今後ヤマセミサミットを発展させようとの盛り上がりがあった。

 県外からも球磨川・人吉のヤマセミファンはどんどん増えてきている。左、佐賀の石井さん、右、北九州から何度も来られる田代さん。それぞれ異なる撮影の方法、表現方法でヤマセミを追及されていて、充分プロとして食べていけるレベルに達しておられる。どんどん今後も良い写真をお撮りに成る事だろうと楽しみにしている。

 地元に在っては野鳥情報に関し一番の人材が、川崎さん。私と同じく野鳥を綺麗に撮る事のみが目的ではなく、その生態に関して学ぶことがお好きな様で博識な方。ずいぶん教えられることが多い。

 いずれにしても、八代駅前ミック珈琲店の出水マスターが居なければ、私が自費出版したヤマセミ写真集は無いし、このブログ自体もない。人吉市のヤマセミだって市の鳥に決まるのも、今より更に数年以上遅かったと思う程。小学校時代の一時期自分が育ち1960年に離れた八代で、40年後に再び深いご縁が生まれる方に出逢えた運命に感謝せざるを得ない。

 今回行ってみたら珈琲店ミックの店内はまさに人吉市のヤマセミPRサロンの様だった。左上に映っているヤマセミ剥製もこのお店に来られるお客様からの提供だとの事。今後も拠点として頼りにしている存在だが、肝心の人吉市にこの類がまだないのがとても気に成っている。是非とも官民挙げて即行動・アクションスタートでこの先進んで欲しいのだが・・・。

 台風5号に追われるように昨日熊本空港から戻ったが、関係者の皆様へお見舞い申し上げると共に、ご無事をお祈りいたします。