現に、奥日光の戦場ヶ原の木道を歩いていてオオジシギの鳴き声を聴いた観光客が、「大変だね、戦場ヶ原も乾燥化が激しいのでポンプで水を湿地に送っているんだ・・・。」と真面目な顔をして言ったのをすぐ横で聞いた事がある。決して笑い話ではない。
湿原では声しか聞こえず姿は見えなかったが、乾燥した畑の方に行った際に声を頼りに近寄ってみたら、盛んに地面を突いている単独のオオジシギを発見!
ミミズを食べていた様だ。声を頼りに近寄って姿が見えたのでまさかタシギでは無いと思う。鳴き止んで少し経ってはいたが、いままで乾燥した畑でタシギに出遭った事は無いし、北海道の霧多布湿原で出遭ったオオジシギも草原の乾燥した所にいたから間違いないと思う。
わりに警戒せずに採餌してくれていた。こちらは迷彩服の上下ではあったが、遮るものが何もない状態なので、とにかく一歩も動かずにレンズも動かさずジーッとして観察していた。暫く対峙して背を低くしたり首を伸ばしたりしていたが、そのうち慣れたのか採餌を再開したので撮影できたという事だ。
撮影を終了して、そーっと立ち去ってしばらくしたら上空を飛んで急降下する姿が見えたので一応シャッターを切ったが、曇天で暗かった為あくまで参考画像として観て頂ければと思う。
口を開けて、例のズビヤーク、ズビヤークと鳴く所は撮れなかったが、次回への課題としようと思う。