2019年9月11日水曜日

猛禽類の生態に魅かれるきっかけになった事件。 An incident that was fascinated by the ecology of raptors.

 夏の初めに霧多布岬や霧多布湿原で初めてオジロワシを見た際は、デカイな!カッコいいな!程度の感動だった。留鳥としていつも居る個体(若鳥)だったようだが、繁殖期のオオセグロカモメ数羽に追われて結構タジタジしていた。

 それが、半年経って真冬のオジロワシ、オオワシの生態に接する機会があった。真っ白な雪原で彼らを観察した際、夢中になって色々なシーンを撮影していたのだが、中でも漫画のようで笑ってしまった場面があった。

 猛禽類と言えば、先祖が恐竜というイメージそのままの鋭い目つきや強面の顔つきで、餌をめぐって、あるいは繁殖のライバルをめぐって闘う姿を想像しがちだ。しかし、意外に人間味?溢れるユーモアのある生態なのではないだろうか?と思われるシーンを収録したのでご紹介。

 氷下漁の残り物を待っている猛禽類+カラスの群れが一段落したときだった。猛禽類の群れの輪に加わらずポツンと離れた所に居た元気のない若鳥を見つけたオオワシの成鳥が、一歩一歩近寄って顔をのぞき込み、何やら話しかけた様に見えたのだ。

 どうしたの?話聞いてやろうか?という吹き出しを思わずつけたくなるような場面だった。このブログをご覧の方は一体何を感じただろう?

結構遠くから若鳥に徒歩で近寄るオオワシの成鳥。



ノソノソと近寄る姿にオオワシの威厳は少しも感じられない。

「おい!大丈夫か?元気ないな・・。」首をかしげる若鳥にも笑える。

「訳アリなら話聞こうか?」・・と見えてしょうがない筆者なのだが。しかし、若鳥がうなだれているのには驚いてしまった。