昨日までのメールなどで、この連休に人吉へ向かうのだが、何処でヤマセミを観られるかという問い合わせが数件在った。しかし、残念だがこのお問い合わせにはお答えしかねる。丁重に理由を述べて返信させて頂いた。
やはり現場をご自分の脚で徘徊し、早朝球磨川土手を探して頂くのが一番良いと思う。うかつにこの辺りで・・・と4年前大体の範囲をお教えした所、お昼頃探したとかで出遭えず、後になって滅茶苦茶クレームを寄こされた方が居て呆れてしまった事が有った。それ以来どなたにも一切お教えしていない。地元人吉で毎日ヤマセミを見守り保護に頑張って居られる方々にも失礼だと思う。
この3月1日に人吉市は市の鳥の2羽目にヤマセミを追加したが、その保護や環境保全に関してはまだまだ何も出来ていないのが実態だ。それは急には無理だし、ヤマセミの保護って具体的に何をする事だろう?という事に成ろう。勿論具体的方法はいくつか既に在る。
この話は後日ゆっくり行うとして、今日の画像は人吉市のヤマセミが非常に高高度でホバリングを行う証拠画像だ。何故こんな高高度でホバリングするのかは後日解説しようと思う。人吉市のヤマセミ保護に関する一つの答えが其処に存在するのだ。
この日のホバリングは水面から15m程の高さだった。
3度ほど同じ高さまで上昇してホバリングをしてくれた。
ホバリングからのダイブは必ず川上に向かって行う。
この理由も5年目くらいにやっとその理由が判った。
この時は採餌ダイブはせず、筆者の撮影する20m傍の球磨川堤防土手に飛んで来た。もうかれこれ6年以上顔見知りの個体なので、こちらを認識している。こちらもいつものシルバーメタリックのレンタカーに、いつものシャツ、いつもの迷彩ベストなので同じスタイルだ。
ヤマセミに近づくには、ヤマセミの気持ちになって「慣れ=安心感」を醸し出す努力をしなければリラックスした本当の生態は判らないと思っている。