筆者も2004年頃、小学校時代のクラスメートが九州大学の農学部を出て岡山大学農学部で教鞭を取り、倉敷に在る研究所に勤務している時に、数回訪れこのムクドリ公害の実態を観察した。
人の住む街中は天敵の猛禽類や獣から身を守るのに都合が良いのだろう。倉敷の美観地区と言えば古い町並みや大原美術館などが在る観光地だが、このメインストリートの街路樹5~6本がムクドリの塒になっていた。木の下を見て白くなっている樹が塒の証拠だ。
そのクラスメートの話が本当か否か、夜10時過ぎに街路樹を「ドン!」と足で蹴ってみたら、ボトッ!と二羽のムクドリが落ちて来たのには驚いた。
今日のこのブログはその話ではなく、現在進行形の三鷹でのムクドリの繁殖話だ。三鷹など武蔵野エリアではムクドリが非常に多い。一体何処で繁殖しているのかと思いきや、何と!一般の住宅の雨戸の戸袋が一番多いようなのだ。
毎朝5時頃から愛犬を連れて散歩する住宅街のコースの途中三軒の雨戸で今現在繁殖進行形なのだ。2週間ほど前からせっせと藁くずを戸袋に運ぶムクドリを三カ所で観察撮影しながら観察を続けている。
A邸の戸袋はまさにつがいで巣材を運ぶところだった。
樹林帯の如く電柱ステイや配線が街中を走っている。
住宅街の路上には至る所に巣材が存在する。
B邸は巣穴への運び込み完了後で、入れ替わり立ち替わりつがいが出入りしている。
C邸では警戒心が非常に強いつがいなので、なかなか寄せ付けてくれない。
筆者宅から歩いて回れる範囲3か所で、こうした一般家庭宅に営巣するムクドリを観察できるという事は、一体どれだけ武蔵野・三鷹界隈で繁殖しているだろう?
ムクドリはこうした人口の穴に営巣する事が多い様だ。近々、鋼鉄製の鉄橋の穴に営巣したものの、ブッポウソウに巣を壊され場所を横取りされた観察記録をご紹介する予定。