2019年5月3日金曜日

標高1600mの八島湿原、春の主役の一つホオアカ! At 1600m high Yashima wetland of Kirigamine, one of the leading role in spring, Grey-headed bunting !

 通常、湿原と言えば海に近い汽水湖や湖に近かったりするのが普通だが、わが国では尾瀬を筆頭に奥日光戦場ヶ原や信州霧ヶ峰の八島湿原、車山湿原など高層湿原が全国各地に点在する。

 当然、高層湿原では色々な高山植物や野鳥が生息しているし、渡り鳥なども繁殖したり、渡りの途中で羽根休め、採餌などを行うので観察・撮影にも最適な場合が多い。しかし木道など観察路が完備されている所は限られており、山奥ではクマなどに遭遇する危険もあるので観察・撮影に関しては自己責任での準備警戒が必須だ。

 霧ヶ峰の八島湿原を中心に、霧ヶ峰全体に夏になると乱れ飛ぶのがノビタキとホオアカだ。春先4月6月はこれらに加え、普段はウグイスのように薮に隠れているアオジなども木の上で盛んに囀る。

 今回の2泊3日霧ヶ峰探鳥行は、雨がちでなかなか多くの野鳥に出遭えなかったのだが、このホオアカとノビタキ、囀るアオジには毎日出遭えることが出来た。今日はその中のホオアカをご紹介。
枯草の草原、霧ヶ峰界隈ではノビタキと人気を二分する存在だ。

女の子のクラシックなスキーセーターの様な柄が人気の野鳥だ。

霧ヶ峰ではその存在は車の中からでもすぐに判るが、風に揺れる草被りで意外に撮影は難しい。

ホオアカの留まっている灌木は新しい枝が赤い色をしている。

赤い枝でホオアカが囀る。絵に描いた様なシーンだ。


高さ2~3mの小灌木だが、赤い枝が独特の植物だ。※これが実際にホオアカが留まっていた樹かどうかは判らない。似たような植物は結構あるらしい。この見事に途中から赤い茎になっている植物はサンゴミズキと思われる。


 八島湿原正面の湿原への入り口木道入って直ぐの左足元に生えている。皆さん来て早々八島湿原の景色に見とれてワーッとなってしまうので、足元の素晴らしい植物に気が付かない様だ。