2018年10月6日土曜日

団塊世代は再び終活と断捨離を色々考えるのだ。 Baby boomer generation think again about minimalism for life ending.

 9月29日にこのブログで「団塊世代は東京オリンピックのボランティア計画を訝しいと思う。 The baby-boomer generation thinks the volunteer plan of the Tokyo Olympics is doubtful.」を投稿してまだ1週間も経たないのに、2020東京オリンピックが金を使いすぎると会計監査員がコメントを出した。何と!当初を大きく上回り3兆円を超えそうだという。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181004-00000596-san-soci
 前回1964年開催の東京オリンピック本体の開催総費用は317億円。これを2020年の価値で換算すると約30倍だから9510億円に成る。1兆円は掛からないのだ。
 一部のデータには1964年の総費用が1兆661億円というデータもあるが、これには東海道新幹線の建設総費用や首都高建設費用、更には地下鉄建設費用(日比谷線?)なども入る。何でもかんでもオリンピック開催を旗印(昭和の錦の御旗とも言われた)に関連付けで予算計上してしまう官僚・役人たちの仕業だった。

 まあこれで日本という国が敗戦劣等国から世界一流の国へ脱皮するきっかけに成ったのだから、日本経済界、メディアの評価は低くない。何せ当時の日本の国家予算が3億円だから凄いの一言。現在の中国だって絶対に出来ない「どえりゃー事」をやったのだ。

 それに比べれば、現在の国家予算約100兆円に対しオリンピック開催費用3兆円など高くないという援護射撃もある様だが、当然土建屋・建設業者や広告代理店、そうしてメディア・マスコミからの声で、裏には「4年に一度の金儲けチャンス=オリンピック」の最大版、昨今の猛烈なゲリラ豪雨の表現では無いが「50年に一度の大儲け」のチャンスなのだ。
ネットのマイナビニュースから。

 だから、大手メディア・マスコミも「此の開催予算が在れば東日本大震災や、今年の大阪、北海道の大地震、猛烈台風被害からの復興に大変役立つ。同時にオリンピックのメディアによるお祭り報道は日本国民の頭から福島原発の事故をすっかり忘れさせ、汚染水問題も隠してしまう効果がある・・だから開催を再考すべきだ。」・・・などという事は絶対に言わない。
 間違いなくオリンピック報道や関連特番のお陰で、各メディアへの広告スポンサー獲得が行い易く、自分たちが大変儲かるからだ。今の日本は1964年の時よりもはるかにそういう金の力・利権で動いている。

 周りがこんなに浮かれている中で、ちっぽけな己の終活だの断捨離だの、お前は一体何を考えているんだ?と言われている様な気もするが気にしない。もう70歳に近い、あるいは古希を越えた団塊世代は既に自分を中心に世界が回っているのだ。メディアが何を騒ごうが、体制の代弁者・広告塔メディアやバカの垂れ流しの様なお笑い系の喋りは全然気にしない。

 吉幾三ではないが、オラなんも怖くねぇ!言う事は言う。嫌なものは嫌だとはっきり言える歳に成ったのだ。遠慮や忖度はもうしなくなったのだ・・・、って生まれつきそういう神経を持っていない人は周りに幾らでも居たが。
 そういう人は既に断捨離したし、これからもする。人間関係の断捨離も決して恨みを買うような形でこちらから行わず、相手からそうさせるのが宜しい。

 相手の言う事に耳を貸さず、相手の意見を理解しようとせず、一方的に自分の意見を述べまくるタイプも断捨離対象だろう。おまけに、それが「勝った・負けた」が基本に存在するケースが多いので「団塊世代」は嫌がられる。

 八代市で中学1年生の時の担任(榎田先生)の言葉でよく覚えているものがある。

キミ達は何かを注意されたり、怒られると毎回『でも…』から始める。これはダメだ。自分が正しい、というところから入っているのだから怒る人の気持ちを考えていない。正しいやり方はまず『ごめんなさい。』だ。とにかく相手の気持ちを考えなさい。あの徳川慶喜だって後を勝海舟に託して水戸に蟄居・恭順の意を示したように、まずは謝る。特に相手が怒っている時は怒りが静まるまで絶対に反論はしてはいけない、火に油だから。相手の怒りが解けてから言い訳というか釈明をする、という流れにしなさい。そうしないと人に相手にされなくなり、どんどん人が離れていくよ。」

 ビジネスの世界でさんざん言われて来た「ホウレンソウ=報告・連絡・相談」だが、これは勤めを終えてサンデー毎日になってからこそ必要な、人間が生き延びる為の必須行動だと思うが如何だろう?

 何と!70歳近くになってこれが出来ない人がいる。今まで生きてきた中でディベートというものの体験が無いのだろう。交渉事、お互い歩み寄りの妥協点を見出す努力をしてこなかったのだろう。

 まだ子供の時はすぐにまた友達が出来るから良いが、70歳近くになって人が離れてくのは辛い筈だ、孤独死がどんどん増えてしまう。孤独死を防ぐには大切な友達を失くさない事だ。東京の孤独死は21世紀に入って3倍に増えた。絶対数は当たりまえだが比率的に見ても全国でも異常に多い。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/09/3123.php
 ※Newsweek誌ネット版より


 いくらスマホのFacebookで数千人の友達と繋がっていても、生で眼を視て話し、意見を言い合えるのがリアルの友達だろ?リアルの友達が少なくなっていくのは本当に辛い。人間断捨離の一方でリアル親友や大切な人とのコミュニケーション強化が団塊世代にとっては非常に重要なのだろうと思っている。スマホだって電気が止まればタダのプラと金属の板だろ?
 あの電力会社が宣伝しているキッチンのIHだって、災害時の大停電ではどうしようもなかったろう?今回の北海道の地震で何が起きたか知っているか?これと同じで電気が来なけりゃ何もできない。これまた吉幾三では無いが「ディスコもねぇ、レーザーディスクは何者だ?カラオケはあるけれど、かける機械を見たごとぁねえ。信号無え、ある訳ねえ、オラの村には電気が無え!」状態?

 晴れた土曜日にちょっと重たい話だったがお許し願いたい。