2013年11月27日水曜日

This morning I took some photos of Crested kingfisher at the Hitoyoshi ruins of a castle. 帰京の日の今朝人吉城址でヤマセミに出遭えた。

 The historical Hitoyoshi ruins of a castle were castles of each generation Sagara who ruled the Kuma, Hitoyoshi district in old days. Hitoyoshi-shi government office is built in the Hitoyoshi ruins of a castle now. I saw young crested kingfisher flying around this ruins of castle this foggy morning.

  6日間の人吉撮影行を終え、昼過ぎの便で熊本空港から帰京する朝、相変わらず人吉には濃い朝霧が掛かっていた。早朝2時間だけ撮影出来そうだったので宿から近い人吉城址附近でヤマセミの声を待った。案の定午前8時頃人吉城址の長塀の角の瓦屋根のてっぺんにチョコンと佇むヤマセミの雄を発見!

 

 
何とかなまこ壁の長塀はクッキリ見えるモノの背景の人吉市役所の建物や城山の木々は完全に霧の中。結構紅葉しているメタセコイヤと思われる高い木や銀杏の木などが鮮やかな秋の雰囲気を醸し出していて、観光客には好評だろうと思われる。
 球磨川右岸のホテル・旅館街から人吉城址を見ると緑の中に赤や黄色が散りばめられていて見ごたえが有る。
 
 

 
 
15分ほど撮影を続けて、何カットか念願だった長塀のなまこ壁の前を飛ぶ姿、城壁の石垣の前を飛ぶ姿を収録できてラッキーだった。5日間毎朝待った甲斐があった。やはり良い画像の撮影チャンスは一朝一夕には巡って来ないと実感した。これも毎回初日に詣でる矢黒神社の御利益だろう。自分では勝手にこの矢黒神社をヤマセミ神社と呼んでいる。

 
さて、このオスの個体だが、人吉城址に掛かる橋の橋脚から6度のダイブを試み、3回の採餌に成功していた。確率50%は大したものだが、餌物はいずれも小さな魚だった。そうこうしているうちに、いきなり二羽のヤマセミが襲来!採餌中のオスはすっ飛んで逃げ、城址内の人吉市役所の建物の高さまで逃げ上がっていた。そのオスは15分ほどで元の定位置の瓦屋根に戻っていたが、此処でこのチェイスを含めた一連の行動を分析してみた。しかし、全国何処を捜しても市役所の敷地内をヤマセミが飛び交うなどという所は人吉市を置いてほかには絶対に無いだろう。ヤマセミが人吉市の「市の鳥」に加えられる日が待ち遠しい。

 
今回人吉に来る前1週間、辻先生の情報メールで、球磨川本流で早朝オスの縄張り争いが頻繁に繰り返されているがつがいの方のメスは何もせず毛繕いなどしていて他人事の様だ・・・・とあった。つがい対一羽のオス?どうも妙だ。今日のオスも胸の褐色部分が見えるか見えないかだし、採餌する場所も球磨川川本流ではなく、獲る餌物も小さい・・・。ひょっとしてこの個体は今年の春生まれの若鳥で、チェイスの相手は両親なのではないだろうか?

 
だから、採餌の獲物も小さいし、本流で身長の半分も有る大物はまだゲットできないのではないだろうか?両親は独立する若鳥を巡回して叱咤激励する意味で縄張り争いのように見える「教育」をしているのではないだろうか? 今年生まれた4羽の若鳥はそれぞれ独立して生きていくのだろうから親として出来る事は縄張りの確立とわが子へのスパルタ教育なのではないだろうか?

 
 
 
たった2時間の朝の若鳥の撮影(なんと600カットを超えた!)を行いながら色々な想像が頭を駆け巡った。一つの仮説を立ててそれの実証を画像などの証拠で解き明かしていく・・・・これもまたヤマセミ生態観察の楽しみかもしれない。