今日は3連休の初日なのでスぺシャル画像をご紹介。ヤマセミ写真集続編に掲載候補の一つだが今後の撮影成果では没にするかもしれないので今のうちご紹介。
ヤマセミ撮影の醍醐味の一つは高高度から採餌の為の一気のダイビングの模様を一部始終撮影する事。一朝一夕にはできない撮影で、事前の追い写し練習、ヤマセミの採餌のパターン、その個体のダイビングの癖、川の状態(深さ・水流速度・濁り)さらには太陽の向き等を全て頭に入れ込んで撮影に入らなければなかなかモノにする事は出来ない。4年間通って飛びこむ最初から飛び込んで餌を咥えて出てきて飲み込む場所までの一連を撮影できたのは2~3度しかない。
人吉界隈のヤマセミはあらゆる場所から採餌ダイブを行う。今まで撮影した場所は、川に掛かる架線、橋の橋脚、橋桁、堤防、水銀灯、川沿いの樹木、樋門の屋根、網干し竿、そうして圧倒的に他の地域より多いと思われるホバリング。
ヤマセミの過去の文献やWEBサイト、ブログによるとホバリングからの採餌は成功率は高くないとあるが、球磨川流域、特に人吉市内では球磨川の幅が200mにも及ぶため個々のエリアを縄張りとするヤマセミは飛翔力に長け、ホバリングを多用し、成功率も高い。
川幅が広いという事は、採餌後の咥えた餌を猛禽類やカラスに略奪される事が多い事もあり、ヤマセミ自身の飛翔力の向上に繋がっていると考えられる。他のヤマセミ生息地域のように川幅が狭く樹木が多く非難する場所が多い地域とは異なり、人吉市内の球磨川では天敵からの脅威を常に注視していなければ生きていけないようだ。
秒間6コマのCanonEOS 5D MarkⅢなのでこの画面では約1秒強の時間となる。