朝の採餌・食事を終えたヤマセミ君は、しばらくこちらを見上げていたが、何を思ったのか、まっすぐこちらの車に向かってほぼ一直線に飛んできたのだった。まっすぐ飛んできたが、乗っているレンタカーの後ろ5m程の堤防のヘリに留まって堤防の上をチョコチョコ歩いて来るではないか!
これとほぼ同じような経験を今年の4月にちょうど今いる場所の対岸堤防で経験したので、今回も非常に驚くと共に前回4月が偶然ではないと思い、武者震いした。
これは確信犯だ、こちらの事を覚えているのかもしれない。普通は警戒心の強いヤマセミはこんな事しない筈だし、車の窓から顔を出そうものなら「ケッ!」と一鳴きして去っていくのが普通だから何かが違う・・・・と判断した。
採餌した餌を見せつけた後、一気に頭から呑み込んだ。
飲み終わった後、この状態でしばらくこちらを観察ていたのだが・・・。
普通は数回水浴びをしてくちばしに付着した魚のヌメリや鱗を取り去るのが普通だが、この日に限ってそれをせずいきなりこちらに向かって飛び始めた。
いつもとプロセスが違うので少し慌てたが、なるべくピントを外さないように慎重にシャッターを切り続けた。
画面の真ん中に被写体を捕えたまま急接近されて自動でピントが合った例がないので、連写しっぱなしにせず数回ピンを合わせてシャッターを切った。
やはり望遠なので中心軸で被写体を捕えられて助かった。
相当近くまで来て、左に少しずれて堤防に舞い上がってきた。
まさかこんなに近くに留まるとは思わなかったが、着地した後チョコチョコと堤防の上を歩いてこちらに来るではないか。正直どーしよう・・・がその時の気分だった。