国分寺から流れ出て世田谷の狛江で奥多摩から来る多摩川に合流する野川は、東京の武蔵野エリアでは一番野鳥が多いエリアとして有名。冬期にはカルガモを中心に都会にしては多種類の鴨が集まる小川として知られている。最近は一番数の多いカルガモとマガモの交配雑種など妙なのも混じり始めている。
一部でパン屑などを撒いて餌付けしようとする人がいるが、距離が長い川なので全域では行われておらず非常に野生の状況は保たれているようだ。2006年には相当内陸で雪の日にタシギを撮影している。全国、他のエリアと同じでカワセミは非常に個体も多く、土日のカメラマンたちには人気を集めているが、平日も両側の土の土手上を犬の散歩やジョギングで移動する人が多く、いつも賑っているため人吉のヤマセミのように人間をあまり意識していないようだ。
途中の私がいつも行く三鷹エリアでは20年前まで国際基督教大学の経営するゴルフ場跡がそのまま公園になっており、広い芝生のコースがそのまま東京には珍しい広さの緑地になっている。国分寺から続く河岸段丘(ハケ)沿いの崖が長く続いていてカワセミの巣穴があちこちに在る。同時にミッション系の大学の森や国立三鷹天文台の森なども有り、オオタカなども営巣している。
今日は新規に購入したカメラの照準器をテストしに夕方カメラを持って何かいないかと被写体の野鳥を捜しに行ったが目ぼしい被写体はいなかった。関東は熊本とは40分の時差があり、今は午後4時半にはもう撮影は困難になってしまう。この先冬至の12月には4時でもきつくなる。
武蔵野の野川(左が野川公園、右が野川自然観察園)三鷹市と調布市にまたがって存在する。
カルガモは200mの区間に53羽いた。川幅は狭い所では1mも無いのに彼らは毎年此処で繁殖して何処かへ旅立つ、年々数が増えているようだ。
この野川沿いにある野川自然観察園はゲンジボタルが生息する池などを持つ結構大きな自然観察園になっている。当然色々な植物が育てられていて野鳥が好む実が成る植物も多い。したがって園内にも数多くの野鳥が飛来する。
普通のリンドウより色が濃いのが気になって園内の管理者に訊いたら球磨川竜胆という種が有ってそれとの交配種らしい様だとえらく詳しい話をしてくれた。
何でこういう状態になっているのか判らないが、他は皆葉が落ちて枯れ枝なのに一か所だけこうなっていた。自然の悪戯なのか?