日本一のカメラメーカーが新しいデジタル一眼ミラーレスのフラッグシップカメラを発売した。100万円超えだ。
このミラーレスカメラはアタッチメントを着ければ今までのEFレンズを使える。しかし今まで団塊世代が夢中になって買ったEFタイプ(ミラーレスカメラではない)のボディはミラーレスレンズを装着できない。
互換性においては圧倒的にミラーレスカメラのRシリーズが有利であり、今までそのカメラメーカーを支えてきた団塊世代を中心とする上顧客=写真愛好者を見捨てて置き去りにしている、酷い仕打ちだ。
写真撮影愛好家たちの垂涎の的のヒエラルキー、これを大手カメラメーカーは消費者たちの足元を見ながら「これみよがし」に今まで宣伝してきた。
ボディだけではなく、レンズ群もこれと同じ色分けがされるのだが、左の今までこの企業を支えてきた一眼デジタルのボディでは右のミラーレス群用のR系レンズは使用できない。
逆に図の右側ピンクゾーンのミラーレスカメラだと左の一眼レフ用レンズをアタッチメント着用で使用できるのだ。
此の狡さ、消費者にミラーレス群に全とっかえさせようとする「消費者無視」の企業理念はかってのソニーや米アップル社の企業優先・消費者無視のそれに非常に似ている。
団塊世代が若者だった時代の「車」と同じ「優越感くすぐり戦略」だ。団塊世代の「人より良くありたい、上位に居たい」という優越感獲得戦に火をつける嫌らしい「企業裏(=ウラ)理念」だと思う。
正直に言おう、あくまでも私見だが。団塊世代でハイエンドのカメラを購入し続けた写真撮影愛好者たち、どれだけそのカメラの機能を理解し、操作でき自分の好みの被写体を撮るのに駆使できているか?そういう御仁は実際には10%もいないと思う。高価なカメラを持っているだけで優越感を感じている人が半分以上いるのは間違いない。車や自転車やパソコンなどと似ているジャンルかもしれない、保有することだけで優越感を感ずるタイプだ。
一方、現役時代、リタイヤ直後の退職金保有時代、などと違って団塊世代(写真撮影愛好者の絶対的ボリュームゾーン)は今やほんの一部を除いて年金生活者、なおかつ個人格差はあるものの、多かれ少なかれ病気その他諸難問を抱えて生活している。
住んでいる住宅、車、その他コレクション類を含めて今まで大事にしてきたハイレベルのカメラもこれまた高齢者の足元を見たような二束三文で下取りビジネスが氾濫している。
我々団塊世代消費者は知恵を働かせて「逆襲」しなければならない。銀座・品川の企業ショールーム、サービスセンターで実際に訊いてみたのが以下の問いだ。
① 写真撮影愛好者に比べ、圧倒的に現場での撮影実経験の少ないサービスセンターやショールームの社員に実際の撮影の際の不都合、不具合を問い、「アナタだったら、その場合どうするの?」と問う。ほとんど答えられない。
② 今まで一眼デジを自分なり(撮影ジャンルごとに違う)にラインナップしてきた消費者にミラーレスに全とっかえさせようとする企業人として自社のやり方をどう思うか?と問う。これは今まで愛用してきた消費者(1~200万円くらいはボディ+レンズなど機材購入に費やしてきている)として当然のことだし、ショールーム担当者として当然答えるべき事だ。
団塊世代でなくても、これらは是非消費者としてやって欲しい。