団塊世代の方々は皆同じだろう、オリンピックと言えばフランスのクーベルタン男爵の提唱した近代オリンピック(1896年アテネが第1回)、今のメディア報道とはかけ離れた「勝つことより参加することに意義がある」と教わった記憶をお持ちだろう。
参加するだけじゃメディア・マスコミも国民も許さない・・・という事を知ったのは、ずいぶん大きくなってからだった。
今回のパリ大会は1900年、1924年の開催以来パリで100年振りの大会だ。
しかし、実は筆者はまともに今までオリンピック大会の開会式を報道でもリアルタイムでじっくりと観たことがない。市川崑監督の東京オリンピックは観たが・・。
じっくりと見たのは1964年東京大会の閉会式だけだ。各国の代表がきちんと列を作らずバラバラに入場、肩車された選手が日章旗を掲げてグランドを廻るシーンが印象的だった。
団塊世代が「何がなんでもきちんとしていなくて良いんだ!世界はこうなんだ!」と初めて感じたセレモニーだったろう。筆者も眼からウロコだったので非常に印象的だった。
その想いを振り返りながら先ほど終わった今回パリ大会のダイジェストをNHKの液晶画面で観た。団塊世代としての印象をご紹介したい。
難病に苦労していることを世界中の人がネットで知っているセリーヌ・ディオン!
エッフェル塔だからこそのカッコよさ!スカイツリーじゃ・・。
全体像を映像に収められることを演出家は考えたのだろう。
大学時代からサッカーに熱中した団塊世代にとってはフランスのヒーロー!
聖火台がなぜこれか?団塊世代はすぐに判った!さすがフランス。
世界最初の仏モンゴルフィエ兄弟の熱気球、団塊世代は皆教わって知っている。
1972年以来何十回も訪れたあのパリがこうなるとは・・・感無量。
フランスは自国・旧植民地からの移民で人種のるつぼなのだ。上手く取り入れていた。
米国のTVタレントショウで見せた日本人のパフォーマンスを想い出した。
パリらしいアートがふんだんに入り込んだ構成、敵わないと思った。
大きな催事はやはりNHKだろう、世界共通画像とはいえダイジェスト構成は充分だった。
・・・一通り見て、引き続きのニュースで相変わらずメダルを取れて当たり前の様なアスリートへの期待を報道し続けるメディア・マスコミ。
アスリートをもっと自由にフリーに戦わせてあげて欲しい、頼むよメディア!
日本選手の足を引っ張っているのは実は相変わらずメディア・マスコミだという事、開会式を観て思った一番の事。