台風が遠くに在っても規模が大きければその影響は広範囲に広がる。今回巨大な迷走台風6号が沖縄を通って反転東進し、なおかつ九州南方でいきなり真北へ向かって進んだ時、本州中央の長野県一帯はこれに連れて相当な風に見舞われた。
ノスリや猛禽類は皆羽根をつぼませて空中で停止していたほど。そんな中、八島湿原から少し離れた車山へのいくつかの登山コース、湿原を眼下に全貌出来るあたりの草原もものすごい風だった。
野鳥は無理だな・・と諦めかけた時に、ホオアカの声がした。こんな強風の中で何処に?と思ったら風でたなびく草の中の割に太めの穂にホオアカがいた。
今日は強風の中のホオアカをご紹介。
草原へ出る前の低灌木のところでも囀っていた。
これは喜んでいるわけでも何でもない、強風にバランスを崩しているだけ。
クサフジの真上の茎のしっかりとしたススキの若穂にホオアカ。
高原はもうススキの若穂が出ている、これは腰が強いので野鳥も好むようだ。
これが強風の中の草にあおられつつ囀るホオアカ。
周りの草のたなびき方で風の強さが判ろう。
ホオアカに対してホオジロは湿原には少ない。これは踊場湿原(池のくるみ)でたった1羽いたホオジロ。囀り方がホオアカとずいぶん異なる。