2023年7月30日日曜日

団塊世代は浅草の混雑を予想して遠くから隅田川花火を撮ってみた。 Baby boomers expected crowds in Asakusa and took pictures of the Sumida River fireworks from a distance.

  昨夜は四年ぶりという東京隅田川の花火大会だった。30年ほど前の隅田川花火に勤め先の同僚たちと浅草界隈へ行って、その混雑ぶりを体験しただけに、まともに花火会場に近づくのは全く考えなかった。

 30年前ですら、花火が終わる15分前には浅草の雑踏を抜け出し、最初からJR上野駅まで歩くことにしていた。まだうっすらと西の空が明るいのにもかかわらず上野駅までの大通りは人の波でビッシリだったことを覚えている。

 しかし、昨夜の様子を報じるTVを見る限り、地下鉄銀座線の浅草駅に入ろうとする人の波を見ながら、なんでこういう状態を予想して計画を立てないのだろうと呆れてしまった。

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6470788?fbclid=IwAR0bWY8fss_8Yx8S5m7qE6PLsb15v416ZuGI2eklHsH8FOQ_LaEB8SBFRlg

 TVサイドも一大イベントに出かける際何も考えない、何も準備しない、プランBを全く考えていない無知蒙昧な見物人=野次馬どもをそのまま報じるだけで、「こうすべきだ」とか「事前にチェックしておけば・・。」という警鐘・啓蒙は一切なかった。騒ぎになる様を報ずるだけがジャーナリズムだと勘違いしているのは昔と変わらない。渋谷のスクランブル交差点の騒動しかり、来年もきっと同じことが繰り返されるだろう。

 相当な混雑が予想されるのに現場の浅草で友達と待ち合わせているという女性たち。暑いのが判っているのに、飲み水やスマホの充電を必要分持ってこず、コンビニに列を作る者。

 大会主催サイトで歩きの一方通行強制マップをずいぶん前に出しているにもかかわらず、それを知らずに目の前で規制が始まって文句をたれる者。TV局員も事前の本部規制通りですよ!と言わないで文句だけ垂れ流す・・。

 こういった基本的に考え方がイージーなのが今の人間なんだろうと思う。こういった連中に生成系AIというレベルの高い人工知能が果たして必要なのだろうか?


 ともあれ筆者は30年前のことを思い出しながら市川駅のアイリンクタウン展望台(=標高150m以上)に向かったのだ。そこからスカイツリーを含んで東京らしい大都会の花火大会を撮ろうというのが今回の目論見なのだ。天気も良いし、適度の強い風もあるし、打ち上げた硝煙で花火が隠れてしまうようなことはあるまいと思った。

第1会場が19:00~第2会場が19:30と時間差があるので、練習ショットはさておいて双方が始まった19:30から本格的に撮影を開始した。左手第2会場が始まった直後。まだ黄昏の空は明るい。多重露光を加えて見やすくしている。50-500㎜のズームを付けてフルサイズの一眼デジをデイパックの上にのせて固定して撮影。

第二会場も軌道に乗ってきた。空はだんだん暗くなる。

CanonのコンデジSX740hsでも床に置いてシャッターを切ればこの程度は写る。

 行きに総武線が浅草橋と両国駅の間の隅田川鉄橋を渡った際、見物の屋形船がひしめいていたので、花火が終わる前に総武線の車両から撮ろうと思って駆け付けたが、コンデジのAFがなぜかきちんと作動しなくてピンぼけ!来年への課題となった。

 しかし両国の駅過ぎてすぐ花火が見えたので撮っておいた。いわゆる「両国の花火」の原点が撮れたような気がして満足だった。
 花火の撮影は各人思い思いの方法があろうが、どこの花火も同じように撮れてしまう。足で稼いでアングルを探すのは結構大変だが、成果が伴うので遣り甲斐はあると思う。

第一会場の打ち上げが始まった時の画像。

暫くすると第一会場の左奥遠くでも打ち上げ花火が見えた。ネットで同日の東京の花火大会を知らべたら都内は神宮球場、立川、八王子で花火大会がある。アイリンクタウン展望台は150mの高さなのだが、どう考えても方向からして立川か八王子の大会の様だ。

花火真っ最中にアイリンクタウン展望台を抜けて総武線に乗った。

遠くから見て、今回の花火大会で一番の秀逸はこのリング花火!見事だった。