最近とみに思う事がある。日本人は今自分の国「ニッポン」をどう考えているのだと?
特に今回のロシアのウクライナ侵攻に関するニュース報道・映像を観ていて思うのだ。ウクライナで青と黄色の国旗を掲げて走りまわっている車や、同じ色の腕章をつけた兵や義勇軍が国旗を掲げて戦っている映像はもう当然のように何の抵抗もない。
更に、西麻布のウクライナ大使館に献金その他で訪れる人々を沢山の二色国旗で歓迎する大使館の映像を見ても、当然だと思う。自分で献金に行った際、入り口に日の丸も置いてあったのに気が付いてこのブログを書く気になったのだ・・。
それで、渋谷の街頭でウクライナ応援の活動をしている日本人、特に若い日本人がウクライナの二色を顔にペイントしたり、其の二色のウエアでコーディネートしたスタイルで何か活動を進めているのを見ると、何かが引っ掛かって気になって仕方がないのだ。
君たちは、何処の国の人間?ウクライナ応援をするのにウクライナの二色を前面に出すのはもちろん良いが、どうして日本の国旗も出さないのだ?ここは日本だから別に出す必要はない・・という答えが返ってくるだろう事は容易に想像できるのだが。それは違うと思う。
世界の各国を見ても、何か自分の国で自分の国以外の応援やサポートをする場合はかならずその二国間の友好関係を表す意味で両国の国旗をフィーチャーする。これがインターナショナルの習慣・マナー・礼儀であると筆者は海外で教わった。
ドイツでのウクライナ支援、ポーランドでのウクライナ支援の現場でも、必ずその支援を故なっている国の国旗も同時に掲げていた。こういう流儀を日本では親も学校でも教えないのだろう。バカ親も教師連中もそういったインターナショナルの流儀を全然知らないから仕方がないのだろう。未だに日本は文化的に遅れた島国なのだ・・と言うより、かって在った文化・文明が退化してしまった国と言って良いだろう。
ラグビーのワールドカップでも、サッカーのワールドカップでも、若者たちがほっぺたに自国と対戦国の国旗をペイントしている姿をよく見るだろう?まして若い女性で可愛い娘であればメディアも余計にアップにして報道するし、会場内のスクリーンにも出すだろう?
あの電光掲示板のように大きなスクリーンに団塊世代のおばあさんが大写しに成ったのは観た事が無い。ま、それは余計な話なのだが・・。
で、思うのだ。今回ウクライナの国旗色のファッションでまとめ、頬にペイントした人々に問うてみたい。
ついでに、チコちゃんはここで全ての日本人に問いたい。あなた方は日本の旗日に国旗を掲揚したことがありますか?
正月1月1日に始まって勤労感謝の日11月23日に至る16日間の国民の祝日(=旗日)のいずれかに一度でも。
振替休日などと言う制度を設けたり、第二月曜日が旗日だの訳の分からぬ本末転倒の不定期な祝日にしたりしたため、祝日と言う重みが丸で無くなってしまったのは事実。
しかし、何かの記念日に自分の国の国旗を掲揚しない国民がこれほど多い国も世界中探してもそう無いのではなかろうか?
それより言い訳をするんじゃないだろうか?「うちには国旗なんてありません」「大体何処に売っているの?」・・そんなもの自分で調べろよと言いたい、スマホ持ってんだろ?
さらに言えば、学校の卒業式で国家の「君が代」を歌わせなくなって久しい。教師連中がさせなくしたと聞く。なぜ歌わないのか?国旗、国歌の持つ意味は何なのかを教育しない。これも世界で日本だけだと聞いた。
日本人が国歌を歌う事があるとすれば、もう既に大相撲の千秋楽、優勝力士を称えるセレモニーの時、サッカーやラグビーの開会セレモニーの時くらいしかないだろうか?
国旗、国歌君が代・・・先の太平洋戦争で辛い思いをし、軍部の酷い行状と重なる日の丸と君が代は捨て去るべきだと叫ぶ世代の言い分は良く判る。でもそれを戦争経験のない我々以後の世代に押し付けないで欲しい。押し付けた結果が今の日本人だろう?
アナタ方はその代替え案を出さなかったし実施も出来なかった。世界の何処に国旗と国歌の無い国があるだろか?
アナタ方はオリンピックで日本人を応援するくせに、表彰台に上がった我が国を代表する選手たちをどうやって褒めるのだ?子供たちにどう「ほめ方、称え方」を教えるのだ?
国旗と国歌を出すと右翼・戦争賛成者と決めつけた古老人たちが全員あの世へ行かないと、日本人は国旗と国歌を誇りを持って掲げ、歌えないのだろうか?メディアはこのあたりどう考えているのだ?
まさか今のメディアにその時代の生き残りが頑張っていて、部下を牛耳っているんじゃないだろうな?
高校野球の開会式、サッカーの国際試合、いずれもTV画面、あるいはスタジアムで大画面を見るだけで歌う人は少ないと聞いた。国旗を掲げない、国歌を歌わない・・これすべて教育とメディアがねじ曲がったからに他ならない。
更にたたみ掛けて言わせてもらう。年間の五節句を知っているだろうか?正月1月7日の「人日の節句」に始まり、3月3日の「上巳の節句」、5月5日の「端午の節句」7月7日の「七夕の節句」。9月9日の「重陽の節句」。
それぞれ七草がゆ、ひな祭り、こどもの日、たなばた、菊の節句、として日本の伝統文化の代表的なものだったが、今東京でこれを祝う動きなど少しもない。ひな祭りとこどもの日辺りに浅草橋界隈の人形メーカーがにぎわう程度だ。
こういった日本の伝統行事をそっちのけにして、外来種の商業ベースに乗ったバレンタインデーだの、ホワイトデーだの、ボージョレ―ヌーボー祭り、オクトーバーフェスタ、さらには異教徒の子供の祭りハロウィンなどで大人が盛り上がる今の日本人!またそれを過剰報道するバカメディア!マスゴミ!
今、学校では子供たちに一体どういう教育をしているのだろう?自分の国に関して・・・。
日本と言う国は当の昔にそのユニークさと文化の質の良さを失ってしまった様だ。我々団塊世代が世界から尊ばれる古き良き日本の文化に恵まれ、充実した子供時代を過ごせた最後の絶滅世代なのかもしれない。