このYAMASEMI WEB BLOGでもさんざんお世話になり、ヤマセミの詳しい生態や鮎漁師との持ちつ持たれつの関係に関して10年以上にわたり日々指導を受けた、鮎刺網漁師さんの日常をミニ写真集にしてみた。
大事な天然鮎の保護・保全を守る球磨川漁協の厳しい規則の中で、文字通り竿一本で川舟を操り鮎の通り道に網を貼り、天然アユを獲る伝統漁法の様子を数日掛けて取材・撮影したもの。同時に鮎の食文化、希少野鳥山翡翠(=ヤマセミ)との関係を少ない誌面で紹介。
キャノンのPHOTOPRESSOが昨年終了。それに替わるPhotoJewel Sの試作品第1号としての印刷で10冊のみテスト制作したもの。
今まで各種球磨川流域のヤマセミ写真集、色々な野鳥のエリア写真集(日光、野川、道東根室、明治神宮、熊本の江津湖など)を自費出版してきたが、今回は少し違う形で球磨川のヤマセミと鮎漁師との共生・共存を紹介する内容となっている。
販売し利益を上げようという目的ではなく、多くの方々に美しい球磨川の大切な天然鮎と漁師の関係を紹介したいという一存で制作したもの。
アナログ印刷物での写真集よりもネットでの公開の方がより多くの方々にこれらの事実を知って頂けようと思うから、このブログで全頁公開することにしたもの。
外国産(主に中国)のアサリを規定以内の超短時間で畜養し、「熊本産」として販売する違法行為・詐欺行為が東京のメディアの取材でバレ大問題・大騒ぎになっているが、地道に伝統的な食材としての天然鮎を守っている球磨川漁協や刺網漁師がこれら違法アサリと同じような事をやっていると思われてはならないので、速攻でネット上に公開する事を決めた。
2020年の球磨川豪雨災害で鮎漁業もヤマセミも壊滅的な影響を受けた。いつもの状態に戻るにはあと数年は掛かるだろう。一日も早い復活を祈る次第だ。
なお、筆者も陰ながらお手伝いしたNHKの「ニッポンの里山 熊本県人吉市 ヤマセミが暮らす街の川」が再び再放送に成る事をお知らせしておきたい。
※NHK BSプレミアム 2022年2月13日(日) 午前5時57分~6時07分 是非録画予約をお薦めしたい。
今日ブログでご紹介の島津さんの撮影は2015年の秋に1週間掛けて漁を追ったもの。後のNHKの「日本の里山・ヤマセミが暮らす街の川」2018年収録の3年前の事だ。今日はまずその前半分、その1.をご紹介。ヤマセミは明日の後半で貴重写真と共にご紹介。