既報の上野不忍池で野鳥の飛来を待ちわびた人たちが放るパンくず目がけてカモやカモメが殺到するのだが、その後の奪い合いが見ていて面白い。
渡りの長旅で腹を空かせているのか、羽休めする水鳥は争奪戦に参加できずに仲間どうしで固まっている。実はパンくずを食べない種なのかもしれないが・・・。
ホシハジロやヒドリガモなどはパンくずに殺到せず、遠くで固まってジーッとしていた。到着直後で疲れ切って羽休め中なのかもしれない。ユリカモメも京都嵐山の渡月橋付近などで視られるパンくずへ殺到する勢いはなく、元気なモノだけが戦列に参加していた。
しかしオオバンは数にも物言わせ、やたら水の上を走り回って奪い合いをやっている。ユリカモメはパンくずを咥えると飛んで逃げるが、オオバンは飛ばない。カイツブリのように水上を走り回る感じ。飛び立つまでに距離が必要なのだろう。カモメのようにすぐに上昇できないようだ。
この辺り水鳥毎の飛翔能力や採餌方法の違いで個性が出るのが面白い。
オオバンが餌を咥えたユリカモメに近づくが・・。
一瞬、気配を感じてユリカモメが飛び立つ!!
更に別のユリカモメがオオバンに詰め寄られるが・・。
瞬時に離水する。
危機一髪などと言う場面も幾度か撮影。
オオバンは複数で囲む作戦に出るが・・。
寸前でユリカモメ危機脱出!
こうしてオオバンは飛ばない事で随分多くのパンくずを取り損ねていた。