「前回、同様の部分月食が観測できたのは、89年前となる1932年9月15日だったが、食の最大が観測できたのは一部地域のみだった。食の最大も含めて全国で観測できるのは1881年12月6日以来の140年ぶりとなる。なお、次回、全国で食の最大が観測できるのは65年後の2086年11月21日。」
http://www.astroarts.co.jp/special/20211119lunar_eclipse/
・・・と、メディアが報じるこの希少さ、貴重さに反応したにわか天文ファンが、あちこちでカメラを持ってビルの屋上などに集まったのではないだろうか?
オリンピック絡みのブルーインパルス飛行と似たようなものだ。渋谷のスクランブルスクエアビルの屋上「渋谷スカイ」も早く片予約で満員だったろうと思う。
筆者も一時は考えたが東方向は月が上がる際から既に欠け始めている今回の月食は、渋谷スカイの場合アクリルガラス越しにしか撮影出来ないので即候補から外した。
で、以前から満月が都会のビル群の向こうに上がる様子を撮る場合のベースとしている商業ビル13階のオープンテラスで撮影する事とした。
皆さんほとんどがスマホで撮影。今や世紀の天文ショーもスマホレベルなのだ。メディアで盛んにアピールする事を「確認」出来れば良いという感じ?TwitterやFacebook、あるいはインスタで「観た?うん観たよ!」…という感じだろうか?一眼デジに500㎜ZOOMを付けて構える筆者が何だか浮いて見えた気がする。
此処から撮影した画像には色々なものがある。2年前の投稿でも紹介したが、ノリはタモリの「今夜は最高!」のタイトルだ。
かって大人気を誇った「今夜は最高!」タモリ人気を決定づけた。
2年前の11月の満月はスカイツリーに見事に重なってくれた。
満月の際は日没と満月の出がほぼ同時。
西に太陽が沈んだ瞬間、東京の街全体がピンク色に染まった、ほんの40秒間ほど。
見え始めたのは雲がかかって半分が欠けた状態だった。
この状態から雲がかかり見えなくなってしまった。
次に見えたのがこの状態。東京スカイツリーの真上に来ていた。ビル街をバックに月食満月を!という目論見は雲によって、こんなに登ってしまってからに成ってしまった。
何とか東京の空に浮かぶ赤い満月を捉えられて満足だった。
見えていた月食を順に追うとこうなる。
最後は既に三鷹に戻って家路につく際、後に見えたモノ。赤みは消えていた。
撮影中幾度も羽田を離陸した航空機が傍を通ったが、残念、惜しい!重ならなかった。