昨日のカラスの知恵には皆さまの反応が大きくて驚かされた日曜日だった。どうも似たような記憶が頭の隅にあったので、認知症超前期の疑いのある筆者としては過去の記憶を瞑想しながら辿ってみた。そうしたら5年以上前、阿蘇山でトビの急降下を撮影したことを想い出した。
トビが何かの小枝を咥えて、飛びながら空中から下に落とし、それを同時に急降下して落下寸前つかみ取るという一人遊びをしていたのを撮影したのだった。この様子はかって筆者も所属していた日本野鳥の会熊本県支部のご夫婦が現場で「あれは何だろう?」と発見し、筆者が3回目にして撮影出来たものだった。
その当時は一体何のためにそんなことをしているのか判らなかったが、野鳥はいくら頭が良くても意味のない無駄はしないだろうと思って、いろいろ訊いたが納得する答えは見つからなかった。
そうこうしているうちに、道具を使って獲物をおびき出して採餌する海外の野鳥の話を訊くに及び、ひょっとすると!と思ったのがこうだ・・・。
木の枝なりなんなりを、草原の草のあまり密生していない比較的見通しの良いブッシュに落とす!するとそこに上空の猛禽に見つからないようにジーッとしていた野ネズミやモグラ、大型昆虫などが落ちてくる木の枝に驚き動いてしまう!
それを真上から見ている猛禽類は持ち前の視力で確認し急降下して捕らえる・・?という事を想像したのだ。そうしたらそのたぐいを行う猛禽類が居るというではないか!
この阿蘇の外輪山で視たトビの木の枝放り投げ+急降下捕獲遊びは、まさにその練習なのか本番だったのではないだろうかと思う次第だ。
遠かったので幼鳥なのか、成鳥なのかは判らなかったが、いずれにせよそういう意味のある急降下捕獲のような気がする。ただ遊んでこんなことやっているんだったら、逆に生態学上大問題ではなかろうか?