2020年6月1日月曜日

キアシシギは球磨川の奥、人吉市の球磨川でも羽根休めする。 The Grey-tailed Tattler flies to the upper reaches of the Kuma River.

 昨日の日曜日は昨年放映されたNHKの「ニッポンの里山」人吉市編でヤマセミが再放送された。山の奥深い所に棲むはずのヤマセミが車の行きかう都市部にも生息している事実を知っていただければ、この番組に協力した甲斐があったと思うのだ。

 同時に人吉市の凄さ、地元の人も殆どあまり気が付いていないその貴重な自然環境、魅力を「宝の持ち腐れ」にしない様、これからの地域財産・資源として生かせて頂ければと思う。温泉、焼酎、日本三大急流、アユ料理、肥薩線鉄道遺産、こういった人吉市以外にもいくらでも競合する観光資源のあるライバル地域が在る中で、ヤマセミに街中で出遭える場所は日本中探しても他には何処にもない。

 此の唯一無二の自然環境・資源をなぜもっと生かさないのだろう?世の中に野鳥愛好家、写真撮影愛好家がどれだけいるだろう?
 もっともっと、「そこに行かなけれな経験できない、人吉市だけの魅力」を商品化する知恵を使うべきではないだろうか?勿体ない事だと思う。方法はいくらでもあるというのに残念だ。
こうして、ヤマセミとカワセミを同時に見られるのも人吉市にしかない魅力だ。

 球磨川・人吉、と言えばこのヤマセミ、あるいは火の鳥アカショウビン!で知られたエリアとなるが、初夏・秋にはキアシシギが羽根休めで通過、数日間滞在することでも良く知られている。

 キアシシギはその独特な鳴き声ですぐにその存在が判る北半球から南半球まで恐ろしいほどの距離を渡るスーパー渡り鳥、中型のシギだ。黄色い足をしているのでキアシシギなのだが、何故か英語表記は、The Grey-tailed Tattlerなのだ。

 2~3羽で球磨川の浅い瀬にいて採餌している事が多い様だ。もちろん八代市の球磨川河口部にはさらに多くのキアシシギが見受けられる。
時々岩の上で長い事羽根を休めている事が有る、長旅なのでそっとしてあげて欲しい。




数羽が球磨川の浅い瀬で採餌する様子が見られる。人吉市内だ。

ほんの数週間だけ滞在する旅鳥なので出遭えればラッキー!程度に思った方が良い。