2020年6月25日木曜日

人吉盆地が野鳥や昆虫など自然豊富だという事に気が付かない人々。People who do not notice that the Hitoyoshi basin is rich in nature such as wild birds and insects.

 関東地方では今朝4時台に最大震度5弱の地震が発生した。まだ普通の人は寝ている時刻だ。銚子東方沖が震源・深さ30㎞だという。あの東日本大震災時の地震が深さ24㎞だというから日本海溝沿いの関連地震だろうと思われる。

 地球規模の時の進み方は、動物の生きる・行動するスピードに慣れた人間が植物の動き・生育スピードを見るようなもので、非常に遅く感ずるようだが東日本大震災時の地震を起こした地殻変動は前後30年ほど関連があると言って良いのではないだろうか?

 早速、気象庁が会見を開き小学生の理科の発表レベルの事を繰り返していたが、あれは何とかならないか?忙しいメディアをわざわざ集めて「地震のあったエリアでは、ここ数日は同程度の揺れに気をつけるように。崖や壊れやすい古い建物に気をつけるように・・・。」と、いつものように繰り返していたが、わざわざ経験豊富な気象庁の上級職員が発表する内容だろうか?

 ただ、「最近の地震の頻度・エリアは3.11東日本大震災時の直前より多い…」という発表があったのだけは気になった。
 このブログでも1か月ほど前、地震雲らしき一直線に横たわる帯状の雲の画像を掲載し「最近全国で多発の地震はかっての3.11東日本大震災直前に非常に似ている・・。」と投稿したばかりだ。あの時も直前は沖縄・奄美、岐阜、長野、新潟などで震度4程度の地震が起きていた。各自対策用品や心構え、いざという時のシミュレーションが必要だろう。

 地震はさておき、人吉の昆虫を三日続けてみたが、反響が意外に多くて、投稿者としてはムフフ状態なのだ。
 「人吉市の山翡翠」という写真集の冒頭にも書いたが、人吉盆地の真ん中を流れる球磨川はミネラルが非常に豊富だ、球磨川の川霧、盆地のあさぎりを集めて流れ込む支流の数は非常に多い。

 人吉市中心に広がる火山性ではない温泉の地熱効果で、この球磨川の水温は冬でもあまり下がらず、ツバメが越冬できる暖気を盆地に蓄えている。その上、川には川虫(昆虫の幼虫)が非常に多く、それを食べる淡水魚、成虫になった昆虫・羽虫を食べる野鳥が非常に多い・・・。だから清流山奥に棲むヤマセミも街中に生息できるのだ・・と。

 しかしそれに気が付いている方は残念ながら地元にはあまり居ない。居てもそれをエリア外へ情報発信出来ない、というよりする必要が無い。だから全国的には殆ど知られていない。だから筆者のようなよそ者にしかその価値が判らない、もったいない話だと思う。

 温泉や川下りやアユ釣りだけでは人吉盆地の観光産業は成り立つまい。同じような観光資源だけでは全国にあまりに競合が多すぎる。鉄道遺産に関しても同様。

 隣県宮崎、鹿児島には全く同じ魅力が存在する。焼酎ですら隣県には麦・芋原料の有名ブランドが林立している。首都圏東京の飲み屋では圧倒的に麦・芋焼酎がメニューに並び、米焼酎は殆ど見たことがないし、シェアで完全に負け続けている。米から焼酎が出来る事すら知らない客も非常に多い。

 PR宣伝が下手なのだろう。くまモンだけ有名になり過ぎてその背景の熊本県の本当の魅力情報を発信できていない。くまモンの自信(優越感)とプライドで錯覚し、熊本県人は本来の観光客インバウンド(国内他県から)の必要十分条件が見えていないようだ。

 筆者も決してくまモンは嫌いじゃないが、それを観たさに誰が熊本県そのものへ行くものか。ぬいぐるみや関連グッズを買いたきゃ東京で充分事足りる。県内在住のスタッフだけで観光マーケティング戦略を考えるから駄目なのだろう。県外から来る「他県と比較する目を持った」観光客の立場・目線・ニーズ、はたまた熊本県にしかない魅力は県内で生活していては判るはずもない。

 という事で、本来の昆虫のその他ご紹介。

関東には絶対いない、イシガケチョウ

市房ダム湖周回道路でイシガケチョウ

ミヤマカラスアゲハ

ミヤマカラスアゲハ

球磨川で水飲みに集まるアオスジアゲハ

ベニシジミ

ベニシジミ

ルリタテハ

ツバメシジミ

ウラギンシジミ、閉じると真っ白、なかなか開かないが内側は赤・朱色!