主人公のヤマセミは、2010年から通って顔を認識してもらい、何かあるときには必ず筆者の方を向いてパフォーマンスしてくれるようになったからこそ撮影できたものと考えている。
で、今日の画像からくちばしに咥えた二匹の獲物を如何にして食したのかの画像データとなる。繰り返すが、今までヤマセミは岩の上や地上に落とした獲物は二度と口にしないという常識があった。今回のシリーズで最初の1月24日更新の二匹ゲットの際は船縁に置いた二匹目はとうとう口にせず、放棄して今までの通説通り飛去している。
しかし今回は、きちんと二匹とも食べたのだ。
しばらく二匹を誇らしげに見せていたが、少しづつ魚をずらし始め・・。
くちばしの奥でしっかり一匹を咥えつつ、先の方で咥えた魚を徐々にたれ下げ。
完全に八の字バランスで獲物をコントロール。
と、一匹を岩の上にポトリ!
奥に咥えた獲物を頭から飲みにかかり・・・。
一気にノド奥に飲み込んだ。
辺りを見回す暇もなく、すぐさま岩の上に落とした残りの1っ匹をすぐに咥えに・・。
この一瞬が、今までのヤマセミの生態の常識・定説を打ち破る瞬間。
拾い上げて
さっと頭から飲み込んだ。
最初のがお腹にまだあるので、二匹目はいつまでも尻尾が出ている状態。
こうして二匹を飲み込んだヤマセミ。満足してこちらに尻を向けて対岸へ去っていった。
こちらを向いてパフォーマンスをするヤマセミに関しては「偶然だろう?認識されているなどと何を勝手に決めつけているのだ?」と責める方もおられるかもしれない。もしそう思われるのであれば、是非ほかの似たような事例・画像をご紹介いただきたい。ぜひ別の事例を視てみたい。ヤマセミの生態(=何か意味のある行動をしている)画像はあまりに少ないので、撮影できた画像を皆で持ち寄って、さらに詳しく生態を観察研究したいものだ。