実際の戦いは非常に激しく、どちらかが怪我したり死んだりしないように、思わず割って入ろうと思ったほどだった。一度など3ラウンドに分けて延々と続き、なおかつその休憩時間に背後で見守っていたtつがいのメスと交尾するというとんでもない生態まで観察してしまったほどの人間とは違う「別世界」だったのだ。
ところが、カワセミに関しては2007年野鳥の撮影を始めたばかりの頃、熊本の江津湖に流れる嘉瀬川の橋の下で、争うような親子と思われる二羽のカワセミを撮影したきり、争い場面には遭遇しなかった。
しかし今回、人吉市の球磨川支流を車で通りかかった際、車内からカワセミ二羽の激しいバトルの起承転結を収録できたのだ。何はともあれ、画像をご覧いただこう。全部で280カット程連写出来たのだが、そのうち代表的なものを抽出してみた。
結論から言えば、ヤマセミ二のそれに負けず劣らず凄まじいものだった。詳しい展開説明は次回以降にして、とりあえずはその臨場感だけ!
この前のシーンは別々の岩にムスーっとして立ちすくむ状態だった。
一羽がもう一羽の岩へ飛んで来て罵り合う場面から戦闘らしきものが始まった。最初は目を合わせないのがカワセミ流らしい。二羽ともにくちばし上下が黒いのでオス同士!
お前たちはイタリア人か?と思わんばかりに羽を広げて身振り手振りで威嚇しあう。
そのうちついに一羽がもう一羽の周りをグルグル回りはじめ、
ついにはくちばし同志を咬み合わせながら水中~空中、見境なく闘い始めた。これに注目したのが旅人の筆者だけ、アー勿体ない!