2019年12月17日火曜日

木の実に群がるメジロ・・に群がる見物人! A spectators who flocked to the Japanese white-eye they are eating nuts of tree.

 晩秋にもなると、一時は鈴生りで首を垂れていたムラサキシキブなどの草の実はすべて野鳥の食糧となって無くなり、野山にはだんだん派手な色の木の実しか残らなくなってくる。野鳥は真っ赤や黄色の派手な木の実・草の実は最後の最後まで口を付けないようだ。

 その一方で、熟れきった柿などには安心してかぶりつく様だ。筆者も干し柿を作り始めて早くも10年をはるかに越えた。当初はメジロやヒヨドリに突かれて大迷惑だったが、鳥ネットのおかげで最近はそういう被害もなくなった。
剥いた柿を吊るし、鳥除けネットで全体を覆い食害を防ぐのがコツ。

 巷には野ざらしの甘柿や渋柿が無尽蔵に在るのに、なぜ軒先に吊るした干し柿に野鳥が来るのか考えたら、「皮を剥いた柿」だからがその答えだった。
 柿の皮は意外に硬くてしっかりしている。中が熟れきって柔らかくなってもなかなか皮は破れない。したがって野の渋柿が野鳥たちにとって食べやすくなるまでの間、わざわざ皮を剥いて吊るし早く渋が抜ける干し柿は格好の獲物なのだろう。
野鳥は食べられると判ると、仲間を呼んできて数日で食べつくす。

武蔵野でも軒先に干し柿を吊るす家庭が増えたようだが、まだまだ不十分な製作技術でメジロその他の野鳥に突かれて無残な姿になった物をよく見かける。
筆者のご近所の軒先の吊るし柿、きちんとヘタの部分で吊るしていないし、鳥除けネットもないので、ほとんどが食害で穴だらけ。

  一方で、野川流域では野川自然観察園のマユミの木の実に群がるメジロを見物する人々が今年も大挙押し寄せているようだ。
 
続々と集まってくる見物人、前の方では仁王立ちで撮影している方々が・・・。

熟したマユミの実は赤い丸い実がピンクのカバーの下に成っている。





1フレームに3羽のメジロが入るシーンはそう滅多にある事ではないと思う。
年明けまでマユミの実が残れば、しばらくは観察可能だろう。