ご存知の通り、蝶も野鳥と同じくらい種類も数も多い。個体数で言えば野鳥の数など問題にならぬほど多いので、練習するには事欠かないはずだ。
何でこんなことを思いついたかというと、今東京の国立自然博物館で開催されている特別展「昆虫」を観ての事。この昆虫展で子供達へ昆虫独特の動きに関する説明書きが在った。小さく書かれていたので何処のブースだったかすっかり忘れてしまったが、こう書いてあった。
「昆虫は飛ぶ際、メチャクチャな三次元の動きをするように見えるが、実はきちんと自分の飛んで行く方向を判っている」との説明だった。
セミにしろ蝶にしろ、フラフラと風まかせ、無作為の方向へ飛んでいるように見えているが、近づいたり捕まえようとすると確かに逃げるので、ある程度の意思でコントロールできているとは思っていた。
それで、昨日は野川の水辺を観察し、ギンヤンマやキアゲハなどの動きに注視。二頭のキアゲハの雌雄が繁殖行動に入ろうとする動きを追ってみた。これ以外にもツマグロヒョウモンの合体中を発見したが飛んでいなかった。
一頭で飛び回っている時とは違い、二頭で合体を目指している際の動きは意外にまとまっており、AFも効きやすいので、実は撮影しやすいと思う。
黄色い方がオス、白っぽい方がメス。なかなか綺麗に撮れたと思っているが、寸簡瞬間の動きはチョウ独特のモノで、なかなか面白いと思う。