早朝は採餌の為、幾カ所か状況に応じてお気に入りの採餌場に現れるが、9月に入ったとはいえまだ日中30度を超える暑さの中、ヤマセミに遭遇する事は非常に難しい。
これに秋雨前線の停滞による上流山岳部での長雨により、川は濁り増水する。これは球磨川とて例外ではなく、気象庁データの示す通り年間で日照時間の一番少ないのが実は9月だという事を知っておいた方が良い。そういう理由もあって、実は秋の気配を身近に感じられる9月にヤマセミを探すのは一番困難だという事だ。
筆者の過去の訪問・撮影データを見ると、人吉訪問頻度が一番少ないのが9月だった。・・・というより、人吉市での筆者の宿泊データを、視たら何と2010年から今年2018年までの9年間で9月に宿泊したのは2016年の9月12日たったの1日だけだった。其れだけヤマセミに出遭える機会が少ない事が判っているので、人吉に遠征していないという事だろう。
今回の人吉行きは幼馴染で親友の葬儀参加とメディアの収録サポートが目的なのでいつものヤマセミ観察を意識しての訪人ではなかった。
その割に、ヤマセミのダイブが2度も撮影出来た事自体は非常に珍しい事だと認識している。
今回のダイブのシークエンスは珍しく車から出て車の脇で撮影したものだったが、ヤマセミの方は殆ど警戒していなかった様だ。
猫の様に尻尾をクリクリさせていたのですぐに飛び込むと判断できた。
下ではなく、前へ一旦飛び出してのダイブ。
大きな竹が邪魔だったのだろう。
鱗の付いたクチバシを開いていないので水浴びダイブと思われる。
真下ではなく、比較的ロングダイブのジャンルに入るシークエンスだ。