その間の彼の人生?は波乱万丈だった。2年前までは順調に繁殖し3羽の幼鳥を巣立たせていたが、昨年の春先営巣中に巣穴にアオダイショウが入り込み、つがいの相方の雌と雛(既に孵化していたか否かは不明)が全滅したのだ。地元で観察を続ける方々は大ショックだった。
その後、半年の間に新たな伴侶を隣の縄張りのその年生まれた雌の中から得て、今年の春先の繁殖にこぎつけたのだった。しかし残念な事にその繁殖も杉林に隠れたエリアで何か事件があったらしく、30分間に亘ってけたたましく鳴く親鳥の声と共に失敗に終わっている。同じくアオダイショウだったのか、イタチやテンなどの獣だったのかは不明だ。
3年間の今年は昨年と同じ伴侶と共に、晩秋特有のビミョーな距離感で仲良く生活している。今日はその雄姿をご紹介。縄張りがはっきりしているからこそ連続の観察が可能なヤマセミ。本当に面白い野鳥だ。
この後、安心してリラックスしているからこその生態、天敵から逃れるウルトラ技の妙技を見せてくれた。