2015年7月24日金曜日

ヤマセミ百景 川辺川編 その3. Crested kingfisher at Kawabegawa-river. Part3.

 やっと九州地方も梅雨が明けそうだ。例年より随分と遅いと思われるが、梅雨明け宣言の無い年もあるくらいだから少し長い梅雨だったという事で記憶に残るかもしれない。最近では2006年’07年’12年が梅雨明けが遅かったが、関東甲信地方より梅雨明けが遅いのは珍しい事だろう。

 ヤマセミの繁殖に関しては今年は各ファミリー、バラバラで非常に観察者には辛いシーズンとなった。新らたに2家族の営巣を確認できた点では良かったが、いずれも順調ではなかったようだ。
 人吉市を中心に12家族のヤマセミ営巣ポイントを把握しているが、その繁殖密度は全国でも非常に高いエリアと言えよう。今後も観察を続けて行きたいと考えている。

 人吉でヤマセミの生態観察に関して、常時強い支援サポートを頂いている方々の情報でも、今年は繁殖期にヤマセミの姿を観ないことが非常に多かったと言う。毎朝姿をあらわしていた球磨川に掛かる有名な「架線」が撤去された為、その架線を利用して採餌ダイブしたり羽根休めをしていた2ファミリーが姿を現さなくなってしまったことなど、環境の変化にも寄るそうだ。

 今日の画像は川辺川での繁殖直後のヤマセミファミリーの佇まいの中から・・・。

 
曇りの日の早朝6月初旬の画像

川面の反射光の中、撮影は非常に困難を極める。マニュアル撮影が必須だ。



基本的にヤマセミのつがいも非常に仲が良い。

特に安定した環境の川辺川では深山のヤマセミとは違って人が居ても逃げない。

幼鳥が親を真似て飛行訓練を盛んに行う時期。

この頃は幅60mほどの川幅一杯にヤマセミが乱れ飛ぶ姿を観ることが出来る。