オオタカやオオルリといった人気の野鳥に遭遇した際のブログは書きやすい。出遭った事象をそのまま写真画像という動かぬ証拠を載せながら解説をすれば済む。
筆者が定点観察的に訪問しレポートしている東京都心の上野不忍池は桜の名所だし江戸末期から幾度も浮世絵のモチーフにもなっていたため、知らない人はいないだろう。
それだけにレポートの仕方にはよほど工夫をしないといけない。「今日の東京タワー」みたいな、何だか良く判らない情報はアップしても意味をなさず誰にも注目されまい。
あまり意味のない投稿を「本人の執着心」だけで続けるのは時には観る側にとっての苦痛になろうと筆者は思うので、毎回何か「意味ある投稿」にしたいと思っている。
で、今日の不忍池「お題」はウミネコ!
このウミネコは日本においては留鳥、もしくは標鳥になるが、八戸の蕪島など繁殖コロニーが時折ニュースになって、どちらかというと東北~北海道の大型海鳥との認識が強いだろう。
しかし!そんなウミネコが東京に居るのかよ?というのが普通の人が思う意外性なのだ。
なんと2012年開業した東京スカイツリーの低層階の躯体構造物にカモメやこのウミネコが鈴生りになって、糞害が発生し大騒ぎになったらしい。よほど居付くための環境が良かったのだろう。同時に台東区上野のビルの上で2~30つがいが繁殖し幼鳥が確認されているという事実もある。これなど不忍池に隣接するエリアなので、この池の存在なしにはあり得ない話だろう。
考えてみればこの不忍池附近で繁殖する水鳥は結構多いようだ。ウミネコ、カワウ、カワセミ、カイツブリ、アオサギ、ゴイサギ、ダイサギ、カルガモ・・・。そこいらの「野鳥公園」と称する施設より多いかもしれない。
池のハスはしっかりとした茎で立ち上がるものが増えてきた。
南西側は既に密集し始めている。
主にボート池側を乱舞するものが多い。
木陰で休む都民の眼を楽しませているようだ。
やはり大型の海鳥は飛翔時のフォルムが美しいと思う。
数年前根室の春国岱で観たオオセグロカモメを想い出した。
たった一羽だけユリカモメが居残っていた。
いかにも不忍池らしい絵を撮らせてくれた。感謝!