2022年5月24日火曜日

標高1600mでキジの生態を観察できた。 I was able to observe the pheasant's ecology at an altitude of 1600m.

  今回の霧ケ峰シリーズは色々な野鳥の繁殖期の生態を割にじっくりと観察できて、非常に満足している。

 今日のキジは早朝霧ケ峰の八島湿原へ行く途中の道路脇から車を止めて車内から撮影出来たもの。まだ朝7時くらいで気温は5~6度だったろうか?

 一日中、キジの雄叫びがあちこちから聴こえてくる状況だ。しかしこの記事の雄叫びを何故昔の人は「ケーン!ケーン♪」聴きなしたのだろう?実際にはあまりケーンケーンとは聴こえない。鳴き声を何回も聴くと、かすれたハスキーな金属音に聴こえるのでケーンケーンが近い表現なのかもしれない。

 詳しい野鳥関係の生態説明の際も何故だか「ケーンケーン」という鳴き声・・との記述が多い。もっとほかの表現があってもいいように思うのだが如何だろう?

 この雄叫びと同時に翼を広げてホロ打ちを行う。ちなみにホロ打ち(母衣打ち)とは雄叫びの事ではなく、羽ばたく際の翼の動きと音をあらわすもので、雄叫びの鳴き声の事ではないと記述がある。

 ヤマセミのキャラッ、ケレッ(ほとんどの図鑑などでこの表現が使われるが・・・)という鳴き声も全く実際とは違う事を考えると「聴きなし」の不確実性に首をかしげざるを得ない。

 声は別として、キジを遠くから観察していると、この鳥程、腰の低い生き物はいないだろうと思えてきた。霞が関の官僚や政治家たちに是非見習わせたくなってしまう。

 雄叫びを運良く撮れたので、今回「キジ」シリーズはまずその画像から・・。

100m程離れた草原の岩の上にキジのオスを発見!

すぐに降りてしまったので、まともな画像はこのカットだけ。

しばらくこちらへ近づいたのち、いきなり縄張りの雄叫びを上げ始めた。

声が先で、次のステップで主翼を広げ煽るように羽ばたく。これが母衣打ち。

胴体に比べて翼面積が小さいが、これでも川幅200mの球磨川を飛んで渡るシーンを幾度も撮影出来ている。意外に飛翔力は高いとみた。

日に何度も行うのだろう、聴いた回数は数えてはいないが1日に10回は下らない。