朝、日の出前に山奥の山荘のベランダを我がもの顔で飛びまくるヤマセミのつがいを目撃、撮影した。毎朝来るという。
ベランダのイスとテーブル付近でさんざん遊んだ後、真っ暗な部屋を背後に鏡面化したガラス戸に映る己の姿を縄張り荒らしのよそ者と思い、攻撃を始める・・・、毎朝決まった時間にだ。
夜が明け、空が白めば白むほどにガラス戸に映る同じヤマセミの姿はくっきりとするだろう。しかし暗くても野鳥の眼にはあまり変わらぬ姿が見えているに違いない。
ヤマセミが大きく上下に伸びたり縮んだりしながら、呼吸を整えてガラス戸に向かって突っ込んでくる!次の瞬間ド~ン!と音がしてガラス戸に体当たりする。しかし下には落ちず、ベランダの手すりまで戻っていく。幾度も繰り返しコツは覚えたようだ。
これを最低5~6回続けるのが朝の習慣らしい。コレだけ希少野鳥の貴重な生態を1時間にわたり観察できたことは生涯この時だけだった。山荘のオーナー様に心から感謝したい。
テーブル上で幾度かシャックリの様に体を上下させた後、
やにわに突っ込んでくる!
幾度も幾度も・・。
ガラスの戸に体当たり!
その都度、鈍い音でド~ン!と響く。
テーブルセットに戻ってはキャッキャッ、ガルルルル♪と鳴く。