筆者が2010年から12年間熊本県人吉市へ通い希少種のヤマセミの生態に関して観察を続けている事は、このブログそのものの生い立ちと相まってご存じの方も多いと思う。
2010年4月1日エイプリルフールの当日、八代市駅前のミック珈琲店出水マスターの一言、「シンジョー君!ヤマセミは球磨川であればどこでん居るバイ!」に押されて、二週間後八代から人吉までレンタカーで探したのだった。
そうして夕方日没後宿舎である旧国民宿舎くまがわ荘前の堤防に車を停めて何気なく川の上に架かるワイヤーに留まっているハトほどの野鳥を発見したのが筆者とヤマセミの最初の出遭いだった。この辺りのいきさつは今まで何度もこのブログ上でご紹介した通りだ。
最初の探索で出遭え、翌日球磨川の野鳥に関するオーソリティ、野鳥観察の大先輩・古江之人さんに球磨川土手で出遭えたのも、今考えればあまりの奇跡の連続だったと思わざるを得ない。
その後、人吉の名医・辻医院の辻正彦先生、球磨川刺網漁師の島津富男さん、塩見澄郷さんなど、ヤマセミに限らずその他野鳥、並びに球磨川そのものの自然に関して色々教わり、お世話になっている。これらの方々のアドバイス・ご指摘が無ければただ観ただけでは判らないヤマセミそのものの生態・習性を知ることは無かったろうと思う。
昨日、小冊子・ミニ写真集「球磨川に生きる」を入稿した。CanonのPHOTOPRESSO(=昨年12月に終了した自費出版システム)に替わる、少し簡単なバージョンで同じくCanonから出しているPhotoJewel Sというシステムで作成した。初チャレンジなので手間取りながらの作業であったが、何とかほぼ2日間デスクトップの前に座りっぱなしで入稿まで持って行った。
この小冊子・ミニ写真集は球磨川で長年刺網漁をされている漁師さんとヤマセミなど魚類を餌とする野鳥たちとの関係を撮影した画像で綴ったもの。今まで自費出版した野鳥に関する写真集とは少々違う。説明画像が多いが、筆者の意図は文章・コピー・イラストで説明するよりはるかに写真伝達の方が適しているとの理由による。
いずれ、このYAMASEMI WEBのメインサイトおよびブログで全頁をフリー公開する予定。
今日はそのさわりと雰囲気だけチラ見でご紹介。