3日前、夕方いつもの週二回行っている野川沿いの8kmランニングの途中、ふと閉園30分前の野川公園自然観察園へ駆け込み、ジョウビタキ、その他冬鳥が居ないか観察に行ってみた。曇っていたため相当暗かったが野草のシュウメイギク、アワコガネギク、リンドウなどを何時も持ち歩くキャノンのコンデジで撮影していて、ふと眼の前のすでに薄暗い林間を飛びぬけたヒヨドリほどの大きさの白い野鳥が気になって眼で追いかけてみた。
暗闇でも少し白っぽいその野鳥は肉眼では何だか判らなかったが、コンデジの倍率を上げてみると、ヒヨドリやハトより長い尾羽にマダラというか縞模様が見えたので、最近よく見るツミだと思った。
自宅に戻ってPCで画像を観てみて驚いた!カッコウやツツドリの仲間の特徴がはっきりと出ている。白い胸の白黒の大きな縞、尾羽のマダラ、黄色いアイリング、根元が黄色いクチバシ。
しかし、カッコウにしてもツツドリにしても、ホトトギスにしても夏鳥だ。こんな11月に入ってしかも武蔵野に居る訳がないと決めつけていたので、なかなか信じられなかった。
確かに今年7~8月に3回ほどホトトギスの「東京特許許可局⇒トッキョキョカキョク、トッキョキョカキョク、キョカキョク♪」の声を自然観察園の奥の方で鳴いているのを聴いた事はあったが、まさかそれがそのままいたとはとても思い難かった。
一方でカッコウやツツドリの声は今年を含めて過去10年以上一度も聴いていない。
で、ネットで調べたら日本野鳥の会のネットガイドで神奈川県で12月に撮影されたホトトギスの画像があった。これで少しホトトギスで間違いないという確信が得られた。
カッコウは今年初夏に霧ヶ峰の八島湿原で三度遭遇し、いずれも撮影出来ているが大きさがヒヨドリよりはるかに大きかったのを記憶しているので、直感的にカッコウでない事は判った。
生まれて初めて遭遇・目視した生のホトトギスがコンデジで撮影とは驚きモノだが、それより花のホトトギスと野鳥のホトトギスを同時に野川公園自然観察園の園内で遭遇できたことが感激だった。
現場で最初はてっきりツミだとばかり思っていたホトトギス。
三日後の11日(昨日)にも入ってみたが、園内ボランティアの方々の台風24号被害の後始末作業で大忙しだったので遠慮してすぐに出てしまった。もう南へ渡ってしまったのだろう。
こちらは花のホトトギス、今が盛りとあちこちで咲いている。
リンドウ
アワコガネギク
園内はツタ類も紅葉しはじめている。
これは園外に連続したハケの法面森林地帯のカラスウリ。
こちらは園内のマムシグサの実、山奥へ行かずとも武蔵野でみられる。